プロ野球交流戦でヤクルトが快進撃を続けています。東京のマスコミは巨人でなければ在京球団をすぐに追いかけるので、全国的にはヤクルトばかりに注目が集まっていますが、実はその陰で中日が快挙を達成しました。なんと４試合連続の完封勝利。球団としては５０年ぶり、そしてプロ野球タイ記録（１６度目）です。

　もっともこの記録は相手に恵まれたという部分も否めません。なにせ「常敗」楽天と清原を欠いて交流戦ボロボロのオリックスが対戦相手だったからです。ただいくら相手が弱くてもサッカーの零封とはわけが違います。オリックスも同一カードで３連続完封は球団初の屈辱だそうですから、やはりそうそうあることではないのです。

　今の中日は投手陣が好投しているだけではなく守備も安定しているし、一時期タイムリーが出なかった打線もつながってきました。開幕当初猛然とスタートダッシュしていた巨人も息切れ気味ですから、一気にここで追いつきたいところです。

　ただここまでは相手に恵まれてきた中日も、これからは千葉ロッテ、西武、ソフトバンクとパ・リーグの強豪と対戦することになりますから、さすがにそう楽には勝たせてくれないでしょう。特に今日からは６連勝中と波に乗るロッテ。５連勝している中日と好調同士の対決です。

　もっともロッテの６連勝も相手が広島、横浜とセ・リーグの２弱相手ですから、中日同様割り引いて考える必要はあります。しかもこの間、抑えのエース小林雅がフル回転。６試合全てに登板しているのは、少々投げ過ぎではないかと思います。その点、リリーフ陣を休ませながら連勝してきた中日の方が有利でしょう。

　まずはプロ野球新記録の５連続完封を目指して山本昌（だろうと思いますが）にベテランらしい投球を期待したいと思います。