幹事クリタのコーカイ日誌2006

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5月18日 ● トヨエツ主演の「愛ルケ」。

 日経紙上に連載され朝からサラリーマンの失笑を買い続けた渡辺淳一の小説「愛ルケ」こと『愛の流刑地』が映画化されるというニュースは以前から耳にしていました。主役の色ボケ爺には役所広司だという噂がまことしやかに流れていたのですが、実際に発表されたキャストでは豊川悦司。相手役は鈴木京香を渡辺淳一が希望しているという噂がこれまたありましたが、寺島しのぶで決まりました。

 トヨエツ44才、寺島しのぶ33才。小説よりも若返っているのは、「より色気を出したい」という理由だそうで、となると狙いはやはり中年向けの「アダルトビデオ」作りだと考えて良いでしょう。なにせ監督は「心意気は成人映画で」と妙な意欲を見せているそうですから、まさにかつての日活ロマンポルノと同じです。そんなことをまるで文芸大作を撮るような顔で語って欲しくない気がしますがね。せめて『シベリア超特急』を超えるようなお笑い大作なら、それくらいの心意気も必要でしょうけど。

 トヨエツはドラマ『弁護士のくず』で頬紅塗ってコメディを演じていて、今度は渡辺ロマンポルノ。そう言えば去年は『妖怪大戦争』にも魔人役で出ていましたし、かなり意欲的な出演作選びと言えば聞こえは良いですが、いったいどこを目指しているのかわかりません。かつてテレビであれほど女性ファンをうっとりさせたこれまでの「トヨエツ」像を崩したいのでしょうか。

 寺島しのぶは出演作こそいろいろあるものの、いまひとつパッとしない女優ですから、ここらでロマンポルノでも何でもいいから話題作に出て知名度をぐっとあげたいということでしょう。『失楽園』で黒木瞳(映画)や川島なお美(ドラマ)が一躍有名になったような完全な「二匹目のドジョウ」狙いです。

 僕はこんな低俗なロマンポルノ映画に全く興味がわきません、と言いたいところですが、なにせ原作があれだけ突っ込みどころ満載の天然おもしろ小説だっただけに、それがどう映画化されるのか、ちょっと怖いもの見たさという気持ちもあります。でも「本音はエッチなシーンが見たいのに、そんなこと言って〜」と突っ込まれるのもイヤなので、やっぱり見ませんけどね。


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