幹事クリタのコーカイ日誌2006

[ 前日翌日最新今月 ]


 
5月16日 ● 巻はサプライズか。

 W杯の代表選出には毎回ドラマがつきまといます。初のW杯出場となった1998年にはキング三浦知良が落選、2002年には中村俊輔がトルシエ監督の方針に合わずに代表から漏れてしまいました。ジーコは順当で正攻法を好むので「サプライズ」はないだろうと噂されていましたが、代表発表の最後に「マキ」の名前を呼んで会見場からもテレビで生中継を見ていた僕らの間からも「おぉーっ」というどよめきを引き出しました。

 FWは今回4〜5人、MFに松井大輔を選べば4人(高原、久保、柳沢、大黒)で、松井を落とせば玉田が入るだろうというのがもっぱらのマスコミの観測で、22人目まではその読みどおりだっただけに、最後の1人が「クボ」ではなく「マキ」だったことは確かに意表を突かれた思いでした。

 しかしその後のジーコの談話を聞いていると、結局久保ではなく巻を選んだのはフィジカルコンディションの差ということで、故障を抱え十分なトレーニングができていない久保よりも完璧に仕上がっている巻を選んだというのですから、それは異議を唱えることができない十分な理由だと思いました。

 もちろん僕は一昨日書いたように、巻を選ぶことに最初から賛成でした。彼の最近のひたむきなプレーぶりは安定というよりは停滞している印象を受ける今の日本代表に新風を送り込むものでしたし、何かを引き寄せる運の強さを感じていました。ジーコはよくぞ巻を選んだと考えますし、そういう意味でも巻はサプライズではなく順当に選ばれたのだと思います。

 後は実際に巻がピッチの上に立つことができるかどうかです。今のFW陣では先発は恐らく高原と柳沢でしょう。もちろん柳沢の回復が間に合わなければ大黒か玉田ということもあり得ますが、巻は高原との交代要員、もしくは劣勢の時にセットプレーで1点を取りにいくための要員です。そう考えると、理想的には最初から日本が優位に試合を進めて巻の出番がない方がいいのですが、屈強なオーストラリアやクロアチアの選手と渡り合うためには巻は必要なオプションのはず。その時に本当の意味で巻が「サプライズ」を起こしてくれるのを期待したいと思います。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。