この春のドラマも序盤を終えていよいよ勝ち負けがはっきりしてきたようです。正直、視聴率的にはどれもこれもイマイチだろうと思いますが、個人的に面白いかどうかは別の話。僕が見ている中では、はっきり順番がついてきました。

　１位は予想通り『弁護士のくず』。豊川悦司と伊藤英明の掛け合いがなかなか見事です。原作のコミックがしっかりしているせいもありますが、毎回１時間の枠の中でうまく１話完結させています。こういうドラマで多いのが妙に恋愛模様を絡ませたりすることですが、このドラマではそういう余計な要素を排除して事件に集中しているところがうまいと思います。

　２位は『クロサギ』。当初キャスティングが弱いな〜と思って見ていたのですが、それを毎回のゲスト出演者が助けています。山下の安定感もさりながら、堀北真希の成長が著しいですね。綾瀬はるか、長澤まさみら若手主演級女優と同格に並んできました。

　僅差の３位で『トップキャスター』。１回目を見た時は粗が目立ったのですが、回を重ねるごとにこなれてきました。相変わらずフジ系ヒットドラマの「いいとこどり」感は拭えませんが、それはそれとして面白ければ良いと。『クロサギ』と違ってキャスティングの厚みがやはりパワーになっています。

　急浮上の４位は『富豪刑事デラックス』。実はまだきちんと見ていないのですが、チョイ見をしたところ、やはり『トリック』と同じスタッフというだけあって、あのとぼけた感じが似ていました。『トリック』シリーズほどの完成度があるかどうかはわかりませんが、今週からちゃんと見ればもっと上位になる可能性も大です。まあ期待し過ぎてガックリ、ということもあり得ますけど。

　５位は『ブスの瞳に恋している』。面白いかと思ったのに期待ほどに伸びてこないですね。村上知子の熱演もヒロインとしてはきついし、蛯原友里は想像以上に大根で出番も少ないし、女優に魅力がない恋愛ドラマはやはり見ていて厳しいです。

　５本のドラマを見続けるのは少々胃にもたれるので、もう１〜２本減らしたいと思っています。リストラ候補は自ずと決まってきますけどね。