幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月25日 ● 紳士のスポーツ。

 テニスにはセルフジャッジというルールがあります。公式な大会ではきちんと主審がつくのですが、草大会などでは審判はつかずに自分たちでジャッジをします。その場合は自分のサイドのボールのインアウトは自分たちですることになり、相手はどんなに不服であっても相手コートのジャッジには文句を言わないということになっています。その代わり、セルフジャッジでは「疑わしきはイン」と言うように、曖昧な場合は相手有利にジャッジするということになっています。実に紳士的なルールで、サッカーのように審判をごまかすことも技術のうち、なんて考え方とは対極にあると言って良いでしょう。

 しかし実際にプレーしているのは紳士淑女ばかりではないので、試合ではかなり揉めることも多いのが現実です。特にオバサンにはジャッジの汚い人が多く、オンライン(真上でなくてもラインの外側にボールが1ミリでもかかっていればそれはインです)どころかラインの内側に入っていても平気で「アウト!」とコールするような人まで時々見かけます。

 もっとも大半の人は意図的にミスジャッジをしているわけではなく、本当にそう見えているわけで、真剣にプレーしていればいるほど、お互いにどうしても自分有利に思ってしまうものです。これはある意味仕方ないことで、だからこそ内心「あれは入っていたなぁ」と思っても相手には言わずに我慢することにしています。

 先日の日曜日も大会に参加して5試合プレーしましたが、こちらが入っていたんじゃないかな、と思うのにアウトとコールされたショットが10本くらいありました。特にこの試合の僕のパートナーはサウスポーで切れの良いサービスを打つので、慣れていない人にはボールの軌跡がつかめずにジャッジを間違うようです。

 逆にこちらがアウトとコールしたにも関わらず向こうが不満そうな表情を見せたことも数本あったと思います。僕は対外試合ではなるべく紳士的にフェアにジャッジしているつもりなので、自分としては「アウトかな?」と思ってもそのままインとしてプレーをしています。それでもそう思われることがあるのですから、セルフジャッジはなかなか難しいです。

 ちなみにいつものサークル内で練習している時はもう少しシビアにジャッジしています。アウトと思えば微妙でもアウトと言います。内輪の人間に遠慮はいりませんし、対外試合ではもっと厳しいジャッジをする人がいますから、内輪でなあなあのジャッジに慣れてしまうと本当はアウトでもインだと思ってしまいますからね。ただサークル内ではそんな僕の思いも知らずに、「クリタさんは年寄りだから目が悪いんじゃないのか」と思われているかも知れません。まあ本当に最近は見えなくなってきているんで否定はできないですけどね。


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