幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月24日 ● 党首力の差。

 千葉7区の衆院補選で民主党が自民党に競り勝ちました。勝ったのは太田和美という26才の若い女性で、「負け組ゼロ」をスローガンに選挙戦を戦ったそうですが、しかし今回の勝利の原因は候補者ではなく「党首力」にあったことは明らかです。

 メール問題で信頼が地に落ちた民主党を立て直すために「最後の切り札」として登場した小沢一郎は、ずっとメディアに積極的に関わることで存在感をアピールし、小泉のお株を奪うような活躍ぶりでした。メディアも小沢と小泉を比較するような取り上げ方に終始したお陰で、すっかり民主党はメール問題でのマイナスをカバーし、むしろ自民党よりも勢いを感じさせました。その結果が今回の補選で現れたのだと思います。

 今や選挙はちょっと見映えの良い候補者を用意すれば、後は党首がどれだけ党のイメージを牽引していけるかが勝負です。そういうことは当然政治家はよくわかっていますから、ポスト小泉は安倍になってしまうのです。中身ではなく、どれだけ見た目が良くて人気があり選挙で勝てるかが大事なのです。

 少選挙区制を導入し、2大政党体制に移行したなら、当然そういう傾向が強まることは予測できたのですが、今は党首の人気投票的な雰囲気が強すぎて、なんだかなぁ、と個人的には思うのですけれどね。ともあれ、これで小泉は任期最後の国政選挙を敗北で終わってしまったわけで、今後の影響力に翳りが出ることでしょうが、最後の最後でまたウルトラCがあるのか、このままやる気なく放り出してしまうのかは「変人」だけに予測がつきません。


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