幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月20日 ● ジャイアンツ化する資生堂。

 今年の正月に資生堂は12人の女優やモデルを一堂に集めた新聞広告を出しました。小泉今日子を中心に伊東美咲や仲間由紀恵、篠原涼子、観月ありさ、上原多香子などがひとつの広告紙面に登場するなんて滅茶苦茶豪華だなぁと驚いたものです。

 その後に「マキアージュ」で大々的なCM展開。ここでは正月広告に出た伊東美咲、篠原涼子、蛯原友里、栗山千明の4人がそれぞれに絡むバリエーションをいくつも見せて、圧倒的なボリュームで視聴者に刷り込みしました。お陰でエビちゃんは人気女優になってしまうし、あのCMソングまでもがヒットしています。

 そしてこの春からさらにこの路線でパワーアップした「椿」の広告が始まりました。こちらでは仲間由紀恵、観月ありさ、上原多香子に加えて、竹内結子、田中麗奈、広末涼子が加わった豪華人気女優6人揃い踏み。もうこれでもか、という力の入り具合で、正直見ている方はお腹いっぱいでゲップが出そうなほどです。

 椿では日本の美しい女性たちへ、というメッセージで広告を展開していますが、だからと言ってヘアケアブランドにこれだけの物量作戦が必要だとは思えません。昔の資生堂なら、まだそれほど知られていないけれど「これは!」と思わせるような女優かモデルを発掘してきてスターダムに押し上げていたと思うのですが、今の資生堂は人気が出た女優を大金はたいて使っているだけのように感じられてしまいます。

 このやり方は誰かに似ているなと思ったら、巨人の補強と同じでした。他球団の四番やエースをお金で買ってきて並べるだけで、自分たちで選手を育てることを怠っている巨人。資生堂もライバルであったカネボウがあんな状態で「ひとり勝ち」状態だからこそできることでしょう。

 これだけの女優陣をすべて資生堂が独占してしまうと、他の化粧品会社では使える人気女優がごくごく限られてしまいます。このあたりも巨人の戦略と同じで、例え大金はたいた選手がベンチを温めていても、他球団の戦力になるよりは飼い殺しの方がマシ、というやり方です。これは業界全体の発展を考えたら決して賢いやり方ではないと僕は思います。そう言えば「UNO」でも注目の若手お笑い芸人を50人以上も独占していたしなぁ。

 巨人は今年原監督になって清原やローズ、江藤などを放出しちょっとスリムになりました。それで効を奏してここまで開幕ダッシュができたのだと思います。資生堂もあまりにも巨大戦力になり過ぎてしまうと、かえってイメージが拡散して訳がわからないし、全体に重たくなってしまいます。もう少しタレントを整理した方が良くはないですかね?


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