幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月18日 ● 返さない奴が悪いんだけど。

 消費者金融(サラ金)大手のアイフルが違法な取立てを行ったとかで業務停止処分を受けました。そりゃサラ金なんて決してロクなものじゃないし、お年寄りを苛めて無理矢理借金取立てればそりゃそういう目にもあって仕方ないとは思いますが、それでもやはり僕にしてみれば「なぜアイフルだけが?」という気がします。

 だって普通に考えてもサラ金で借りるような連中から取り立てるのに、紳士的に対応していたら無理だって誰だってわかりますからね。まともな人間がまともな理由で金を借りる時にわざわざサラ金には行きません。サラ金で借りた金も返さないというのは、資金繰りが苦しくてにっちもさっちもいかなくなった自営業者とか、歯止めのきかないギャンブル狂とか、ブランド品を買い漁ったバカ女とか、とにかくすぐには金を返せない、もしくは返す気さえない切羽詰まった連中に決まっています。

 だからアイフルに限らず他のサラ金だってかなり強引な取立てをしているはず。その中でアイフルだけが標的になったというのは、きっと政治献金が少なくて政治家にペコペコしなかったからかな、その上ちょっと面白いCMを作って目立ってしまったからだろうな、と思ってしまいます。アイフルはスケープゴートで、他の業者に対する見せしめでしょう。繰り返すようですが、本当に悪いのは貸したサラ金ではなく、借金を返さない連中なんですから。

 広告業界的には、今後サラ金のCMに出てくれるタレントは少なくなるだろうということは容易に想像できます。ペットショップのチワワ人気も落ちるでしょうし、清水章吾は多少の影響で済むかも知れませんが、安田美沙子は今回のことでイメージダウンを免れないと思います。芸能事務所としても、これまでグラビアアイドルの売り出しにはサラ金が有効と思っていたことでしょうが、戦略的にリスキーだとなれば控えるようになりそうです。

 ただこういう時だから、最近ちょっとマンネリ気味だったサラ金CMに新しい流れが生まれるかも知れません。この数年、サラ金はヒットCMの源泉のひとつになっていました。ただここのところタレント頼みになってきていた感がありますから、ここらで新しい展開を期待したいところです。乗っているときよりも窮地に追い込まれたときの方が新しいアイデアが生まれることもありますから。


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