幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月14日 ● 弁護士ドラマ2本スタート。

 昨夜は弁護士ドラマが2本続けてスタートしました。テレビ朝日系夜9時から『7人の女弁護士』、TBS系夜10時から『弁護士のくず』。どちらもキャストが良いだけに期待してみたのですが、見事に明暗を分けたと言うか、テレ朝とTBSのドラマ制作力の差をまざまざと示した結果になりました。

 『7人の女弁護士』は1991年に始まった同名ドラマのリバイバルです。当時は賀来千香子、岡江久美子、鳥越マリ、菅井きん、佐藤友美らが演じた女性弁護士を、今回は釈由美子、原沙知絵、井上和香、川島なお美、南野陽子、柴田理恵、野際陽子が演じます。個性的な女優を並べたことから期待したのですが、残念ながら脚本・演出ともにダメダメで、まったく「なってない」ドラマになってしまいました。

 何と言ってもダメなのは脚本で、とにかく穴だらけ。素人が見ても法廷ドラマとしても推理ドラマとしても「ぐずぐず」です。古畑任三郎のパロディなのかパクリなのかわからないシーンは出てくるし、『離婚弁護士』も意識しているのかな、というところもあるしで、突っ込みどころばかりです。

 しかも個性的ではあるけれど基本的に大根な女優ばかりなのに、演出が全然フォローできていないので、単なる棒読み芝居ばかり。コントなのかな?と思うようなチープさも漂い、さすがテレ朝だと妙な感心さえしてしまいました。これは、ドラマとしてではなくある種のバラエティとして楽しむもののような気がします。

 続けて始まった『弁護士のくず』は、対照的に実によくできたドラマでした。まず原作を上手に生かしています。第1回も原作とほぼ同じストーリーだったのですが、話を知っていても思わず引きこまれてしまったのは、演出家と役者の力でしょう。

 特に豊川悦司と伊藤英明の掛け合いは絶妙です。伊藤にコメディセンスがあることは前からわかっていましたが、トヨエツのコメディアンぶりもなかなかのものでした。東山紀之がコメディを演じている時と似た感じがあって、二枚目でスタイルの良さや立ち居振る舞いの美しさが隠し切れない「変人」というのは、保険がきいていてテレビ的に見ていて安心です。

 全く明暗分けた2本。もっとも『弁護士のくず』のライバルは『7人の女弁護士』ではなく、裏番組『医龍』でしょうけどね。僕はまったく興味が沸かなかったので録画すらしませんでしたが、視聴率争いは気になるところです。


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