幹事クリタのコーカイ日誌2006

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4月11日 ● まだ「ちょい不良オヤジ」はいけるのか?

 雑誌「LEON」が「ちょい不良(わる)オヤジ」を提唱してから随分と時間が経ったと思います。岸田編集長も一時期かなりメディアに登場していたし、「いいとも」でジローラモが出てきて「ちょい不良」コーナーがあったりで、かなりメジャーになってしまったので、広告業界的には「いまさら」かなぁと思っていました。

 ところがそれくらい世間に普及したところで、実は世の中の「真性オヤジ」族はやっと認識をするんですね。最近クライアント筋でもようやく「ちょい不良オヤジ」テイストが理解されるというか、話が通じるようになってきていて、「ここで今はやりのちょい不良オヤジっぽい人が登場してですね」なんて説明すると「そうそう、流行っているんだよね、最近それ」なんて言われるわけです。

 まあ広告というのはせいぜい半歩先をいっているくらいでちょうど良い、一歩先をいってしまっては早すぎるとも言われますから、今さらと思いつつ「ちょい不良オヤジ」を提案するわけですけど、実のところ次はどんな風に展開していくのかも気になるところです。

 ただすでに男性ファッション誌では「ポストLEON」的な特集がいろいろ組まれていますが、オンターゲットである僕が読んでいても、どうもピンとくるものがありません。そもそも「LEON」の世界というのを、まるまるまともに受け取っている人なんて恐らくほんの一握りで、大半はあれを一種のエンターテイメントとして読んでいると思います。月の小遣いが4万円くらいのお父さんが10万円の靴や100万円の時計なんか買えるはずもないのですから。

 それなのに次は「キレイ目」だとか「プレッピー」だとか「アメカジ」だとか言われてもねぇ。だいたいコロコロ流行りのスタイルが変化していく若い女の子と違って、オヤジの流行のサイクルはとてもゆっくりです。だからまだしばらくは「ちょい不良」コンセプトは有効なのかもなぁと思います。オヤジたちが「ちょい不良」の夢から覚めるのは、そんなファッションで決めたところで、若い美女と不倫できるわけではないということにいつか気づく時でしょうね。


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