昨日は待望（？）の墓開きでした。「プール開き」とか「鏡開き」とかはしたことがありますが、「墓開き」をしたことがある人は少ないんじゃないかと思います。なにせ自分でお墓を建てない限り「墓開き」なんてすることはありませんからね。

　あいにくの雨だったのですが、ちゃんと石材店はお墓の上に派手なテントを張ってくれていて、しかも墓開きの時間だけ雨が上がったのです。墓開き後に家に帰るや否や雷鳴轟く春の嵐となっただけに、あの時間帯だけ雨が上がったのは我々の心がけが良いのか、それとも墓に入る父のパワーだったのかも知れません。

　墓開きというのは何か特別な儀式でもあるのかと思ってどきどきしていたのですが、いたってシンプルなものでした。お墓に巻いてある布をとって、お骨を骨壺から袋に移して納骨。それからお線香を立てて和尚さんが読経をあげ、焼香をして終わりです。用意してくれたお供え物はすべて段ボールに詰めて持ち帰りました。

　お墓はちょっと良い石で注文しただけに、そこそこ見栄えがするものになりました。墓地の面積がそれほど広くはないので「立派」というところまではいきませんが、周囲に比べても見劣りはしません。仏壇といい墓といい、親父には「文句ないだろう」と言える程度のことはしてやれたんじゃないかと思います。まあ将来は自分も入るお墓ですから、あまりケチケチするのもイヤでしたし。

　何はともあれ、これでお墓も無事に建ってやれやれです。一昨年秋に父が亡くなってから、葬儀をはじめ仏壇とか法事とか、なんだかんだと大金が飛んでいきましたが、今回の墓でそれもようやく一段落。今秋に三回忌がありますが、もう大金を用意する必要はなさそうです。なにせ秋の引っ越しに向けて何かと入り用なので、これ以上お金は使いたくないですから。さあ、気分を切り替えて新居モードに入らないと。