幹事クリタのコーカイ日誌2006

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3月25日 ● パ・リーグ開幕とWBCの影響。

 いよいよパ・リーグが開幕します。WBCが終わったばかりで野球の面白さが再認識されたところでの開幕ですから、興行的なタイミングとしてはバッチリですが、問題はWBCに参加した選手の調整具合です。

 日本代表チームにはセ・リーグから12人、メジャーリーグから2人、そしてパ・リーグから16人も参加していました。中でもロッテから8人、ソフトバンクから5人と、昨年優勝を争った2チームから大量の選手が参加していたのですから、WBCがどうペナントレースに影響を及ぼすことになるかわかりません。

 プラス面として考えられるのは「世界一」という結果によって得られた自信でしょう。あれだけの緊張感のある試合を経験してきたことで、若手なら一回り大きく成長しそうですし、ベテランは改めて野球に対する刺激を得ただろうと想像されます。

 マイナス面は何と言っても疲れと調整遅れです。試合に出ていた選手たちは緊張もしていただろうし、慣れない「アメリカサイズ」のボールや球場による感覚の違いからくる疲れも心配です。力投を繰り返した松坂や渡辺俊、またずっと活躍していた西岡や里崎、松中、小笠原らが今は良くても夏場あたりでこの疲れが出てくるような気がします。逆に参加したもののあまり試合には出られなかった和田や清水といった選手たちは試合勘をつかめないままにシーズンインしてしまいます。

 そしてレギュラーがごっそり抜けてチームとしての練習ができなかった影響も戦略面では大きく出てくることでしょう。バッテリーに西岡、今江がいなかった千葉ロッテは内野手の連携プレーは大丈夫かと思いますし、ソフトバンクの場合は監督自身がずっと不在だったのですから、どこまでチームを把握できているのかわかりません。

 イチローはWBCで優勝したことでマリナーズでも活躍できることでしょう。「勝つ」ことに飢えていた彼は精神的に大きくリフレッシュできたことでしょうし、元々アメリカでの試合だっただけに違和感なくシーズンに入れます。しかし、日本の選手たちにとってはひとつ間違えば「世界一」の代償は大きなものになる可能性もあります。願わくばせっかくの快挙に水を差すことがないように、うまくこの結果を昇華させてペナントレースでも活躍して欲しいと思います。

 

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