幹事クリタのコーカイ日誌2006

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3月27日 ● 四方一両得の大相撲。

 終わってみれば朝青龍の16度目の優勝で終わった春場所ですが、これまでのような朝青龍独走という展開ではなかっただけに面白く感じました。特に千秋楽の優勝がかかった二番、白鵬-魁皇と朝青龍-栃東は、魁皇が大関陥落・引退の瀬戸際だったし、栃東は横綱取りを来場所に繋げられるかどうかという一番だっただけに、ともに気合いの入った取り組みとなりました。

 もっともまさか朝青龍と白鵬が共に敗れての優勝決定戦になろうとは、さすがに予想していませんでした。この決定戦で朝青龍が勝ったことで、四力士がともに「まあまあ」の千秋楽となりました。朝青龍は2敗したものの優勝して横綱の面目を保てたし、白鵬は優勝こそ逃したものの13勝を挙げて大関昇進を確実にしました。栃東は12勝で来場所改めて横綱昇進に挑戦できますし、魁皇は勝ち越してカド番を脱出しました。

 みんなが笑顔で千秋楽を迎えられるように、まるでシナリオを書いたかのような「四方一両得」の大岡裁き。相撲協会としては「良かった良かった」というところでしょうが、実は今場所はもっと良かったことがありました。それは十両以上の全力士がひとりも休場せずに15日間の場所をつとめたことです。ここ数年の大相撲は怪我人が多く、常に数人の休場者がいました。特に上位陣が休場すると興醒めなものだったのですが、右足を故障している琴欧州を筆頭に全員が最後まで相撲を取ったことは素晴らしいことです。

 十両でエストニア出身の把瑠都が北の富士以来43年振りの全勝優勝を遂げたり、優勝・準優勝のみならず三賞もモンゴル勢が独占したりと、ますます外国人力士の勢いが増していますが、たとえ日本人力士が元気がなくても面白い相撲が見られるのならそれはそれでよしだと思います。


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