ワンセグ放送が実現して携帯電話や携帯ゲーム機でデジタル放送が見られる世の中になりました。これはこれでとっても「未来」な感じがして、アトム世代としては「すげぇ」と思うわけですが、反面、あんな小さな画面でテレビを見て嬉しいのかなという疑問もあります。

　正直、携帯のあんな小さな画面では天気予報の文字も読めなければスポーツ中継のスコアもわからないし、映画の字幕も読みづらいし、長時間の使用はとても疲れるだろうなと思います。

　そもそもテレビというのは昔の１４インチからどんどん大きくなってきて、最近ではプロジェクタを購入して１００インチのスクリーンで楽しんだりする時代になってきています。それがまた今度はワンセグで３インチ程度の画面でこそこそ（？）見るのも最先端ということで、どうやらテレビの二極化が進んでいるようですが、結局のところ最適な画面サイズはやっぱり３０インチ前後になるんじゃないかなという気がします。

　ただ、子どもの頃から少しずつテレビが大きくなってきた我々大人世代は確かに大きい画面に安心感を覚えますが、うちの娘のようにずっとニンテンドーＤＳの小さな画面でゲームばっかりやっているような世代には、意外に携帯画面でのテレビ視聴も苦にならないのかも知れません。

　子どもの頃からファミコンがあった世代が今や大人になり、子どもの頃から携帯電話があった世代も大人になりつつあり、そして子どもの頃から携帯でテレビを見たりネットを楽しんだりしている連中が大人になる頃には、かなりデジタル機器に対する感覚も変わった社会ができるんでしょうね。

　我々インベーダーゲーム世代は、かつては「マイコン」ブームに飛びついたり、最初にパソコン通信にはまったりして、デジタル化の最先端を走っていたのですが、そろそろ周回遅れのランナーになりそうな予感がします。