幹事クリタのコーカイ日誌2006

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2月28日 ● 『西遊記』と「ユーミン&みゆき」。

 ドラマ『西遊記』は子ども騙しで大人はとても見る価値なし、と断じたいところなんですが、実はその子どもたちには大人気らしく、娘のクラスでも「みんな見てる」そうです。で、当然我が家でも月曜9時は一家揃ってテレビの前でこの原作を無視したハチャメチャな西遊記を毎週見ています。

 昨晩はその中でも特にぶっ飛んだ内容で、これまでの総集編を兼ねたようなタイムトリップもの。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』の西遊記版でした。最初は撮影が間に合わずに過去の映像をつなぎ合わせて安易に1回分稼いだのかなと思って見ていましたが、どうもそんな生易しいことではなく、むしろかなり頑張って作りこんでありました。

 もちろんデジタル合成したパートも多いのでしょうが、改めて撮り直した箇所もあり、以前のゲスト出演者を改めて呼んでセットを組み直してもう一度ドラマを再現しつつ、そこに新たなストーリーを組み込んだのだとしたら、さぞかし撮影は大変だったことでしょう。もちろん、最初からこの回を計算して、毎回撮ってあったのなら経費的には浮いたかも知れませんが、今度はつなぎが大変だったろうと思いますし。

 これが予算と時間がふんだんにあるハリウッド映画なら、それくらいは当然だと思いますが、毎週放送しているテレビドラマでやったのですから大したものです。1時間の放送分を撮るためにどれだけ金と時間をつぎこんだのかと考えると、フジテレビがこのドラマにかける意気込みがわかろうというものです。

 で、壮大な子ども向けドラマの後に、テレビ東京系列の『名曲の時間』という格安中年向け音楽番組を見ました。これは『SMAP×SMAP』の裏番組なので多分視聴率はかなり低いだろうと思いますが、毎回低予算ながら中年向けの音楽を取り上げてしみじみ喜ばせてくれるので、実は僕は密かにファンなのです。

 昨晩は「松任谷由実と中島みゆき」がテーマで、2人の名曲をアグネス・チャン、柏原芳恵、ばんばひろふみ、庄野真代らが歌いまくりました。途中では松田聖子『赤いスィートピー』や工藤静香『黄砂に吹かれて』などの映像も挟み込まれて、結構ユーミンとみゆきの世界を堪能することができました。

 この2人は僕が大学生だった四半世紀前にすでに「女王」として並び称される存在だったわけですが、25年経った今でも相変わらずその地位を保っていること自体が驚きです。当時僕は「コンセプトのみゆき、レトリックのユーミン」と評していました。ま、別に僕だけではなく恐らく多くの人が同じように思っていたんですが、とにかく「言葉」にこだわりのある僕としては、この2人の歌詞には強く惹かれるものがあったのです。

 番組では視聴者層を意識して取り上げる曲も初期のものばかり。『冷たい雨』『ルージュの伝言』『わかれうた』『悪女』など高校・大学時代に聞いて感動した歌が次々と流れると、やはり自分の青春はここらへんにあったんだなぁとしみじみしてしまいます。「ユーミンは荒井に限る」(荒井由実時代の曲こそサイコー!)という僕の持論も改めて確認でき、気持ちが大いにリフレッシュできました。


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