幹事クリタのコーカイ日誌2006

[ 前日翌日最新今月 ]


 
2月27日 ● トリノからバンクーバーへ。

 男子回転で皆川賢太郎が50年振りの入賞、とは言え、100分の3秒差でメダルを逃したのはいかにも惜しいというべきでしょう。アルペン競技で猪谷千春以来のメダルとなるとまさに歴史的快挙になるところでした。

 これでトリノでのメダルは荒川の金1個だけ。残念ながら日本選手団としては惨敗でした。繰り返し書いたように、今回は長野の遺産を完全に食い潰してしまった五輪となりました。長野の金メダリストである原田、岡部、清水、里谷、西谷が揃って思うような成績を残せなかったのです。8年、もしくはそれ以上日本を牽引してきた選手たちがすっかり疲労してしまったと考えるべきでしょう。

 バンクーバーまでの4年は、長野の栄光を忘れて新しく若い選手の強化を図っていく再生の4年になると思います。今回トリノで好成績を残した荒川や岡崎はきっと現役ではいません。入賞した選手では25才の村主や28才の皆川、26才の上村はもしかしたらまだ現役かも知れませんが大きな期待はできないでしょう。中心になるのは21才の加藤や吉井、18才の安藤ら10代から20代前半の選手たちです。若い選手たちを長期的な視点で強化しないことには日本の復活はならないのです。

 ただ所詮メダルはメダル、純粋な観客としては競技それ自体を楽しめることこそが実は一番大事な点です。日本選手を応援するのも、その方がより楽しめるから。今回はスノーボードクロスやカーリングのように日本選手の勝ち負けを超えて楽しめる競技がいくつもありました。冬季スポーツの普及という意味では、結構意義ある大会だったのではないでしょうか。

 バンクーバーはトリノと違って北米のため時差が大きく、ソルトレーク同様にライブでは応援しづらいのがネックですが、4年後を楽しみに待ちたいと思います。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。