幹事クリタのコーカイ日誌2006

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2月17日 ● トリノ五輪は「惨敗」なのか。

 連日の大量放送にも関わらず日本選手が活躍しないのでイマイチ盛り上がらないトリノ冬季五輪。事前に「メダル有力!」と報道されていた種目でことごとく負け続け、さすがにマスコミも大本営発表のような甘い見通しを下方修正しています。

 もっとも海外メディアはもともと厳しい見方をしていて、せいぜいスピードスケートの加藤とフィギュアの荒川くらいしかメダル候補として挙げられていなかったのですから、この結果も予想通りで驚くことではありません。

 そもそも長野とその前のアルベールビル、リレハンメル大会が「できすぎ」だったのです。長野に向けて強化していた種目がうまく当たって予想以上の好結果を生んだわけですが、それと同等の結果を「長野後」に望んでもそうそううまくいくものでもありません。

 例えばジャンプですが、5大会連続出場の原田や岡部、葛西などベテランが10年以上代表選手を続けているということは、裏返せば若手が全く育っていないということです。清水宏保にしても岡崎朋美にしても同様です。岡崎が34才で4位に入賞したことは素晴らしいことだと思いますが、それと若手の強化が失敗していることは別の話です。

 長野の後も世界は確実に進歩しているのに、日本は長野の遺産だけで2大会を過ごしてしまいました。それではメダル量産なんてできるわけもありません。そして強化がうまくいっていない一番の理由は「お金」(強化費)が足りないからであり、それについては選手もJOCも責められないのです。

 トリノは惨敗ではなく、負けるべくして負けているのです。むしろ選手たちは健闘していると誉めるべきかも知れません。負けてもきっと若い選手たちは何かを学び成長していくことでしょう。それを楽しみにしたいと思います。


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