幹事クリタのコーカイ日誌2006

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1月29日 ● 『12人の優しい日本人』生中継。

 肉離れした右足ふくらはぎも、これで2週間。かなり回復してきて、なんとかよたよたと歩けるようになりました。とは言え、まだとても普通にスタスタと歩くことはできないので、もちろんテニスなんてとんでもないという状況。昨日はせっかく晴れた土曜日だったのですが、部屋から出ずにテニスできない自分を呪って過ごしていました。

 20年間も土曜日の午後はテニスと決めた生活をしてきていると、たまに家にいてもどう過ごしていいか戸惑ってしまいます。テレビを見ても馴染みのない番組ばかりで、何を見たら良いのかもわかりません。仕方なく本や雑誌を読んだり、パソコンの前で時間を潰したりしながら「あーあ」と溜息をついていると、どんどんブルーになってしまいます。

 こういう気分の時は何かやろうという気力もないので、結局ごろごろだらだら過ごしているうちに夕方になってしまい、そこでようやくそうだ、今日はWOWOWで『12人の優しい日本人』の舞台中継だ、と思い出しました。

 三谷幸喜の出世作とも言えるこの作品、実は僕は映画で知りました。1991年、まだ三谷幸喜の名前が世に広く知られる前に見たのが最初。『12人の怒れる男たち』の単なるパロディと甘く見ていたので、あまりの面白さに衝撃を受け、当時はかなり各方面に「面白いよ」と言って回ったものです。ただその時は監督である中原俊の方が強く印象に残り、三谷幸喜の名前はそれほど意識していませんでした。

 あれから15年、すっかり三谷幸喜は有名になってしまい、改めて上演されている舞台も有名俳優が揃ったオールスターキャストです。よく練られた脚本を、テレビで馴染みのある役者たちが演じることで、ますます興行的付加価値は高まりました。浅野和之、石田ゆり子、伊藤正之、江口洋介、小日向文世、鈴木砂羽、筒井道隆、生瀬勝久、温水洋一、堀内敬子、堀部圭亮。これでお客さんが入らないわけがありません。

 しかも愛知万博とか琴欧州とか旬の話題も盛り込んで笑わせるあたり、さすが三谷幸喜だと改めて感心。ちょっと最近は映画のプロモーションのためかマスコミに露出し過ぎで、しかもその才気走ったところが嫌味ではありますが、とりあえずテニスもできないで鬱々としていた気分を少し晴らしてくれたので良かったと思いましょう。


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