幹事クリタのコーカイ日誌2006

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1月21日 ● 大相撲大混戦。

 場所前は今場所も朝青龍の優勝で決まりかと思っていました。力量的に対抗できるのは琴欧州だけですが、新大関の今場所は11〜12勝できれば御の字で、また朝青龍の独走かなというのが僕の予想でした。

 ところが朝青龍の調子が上がりません。序盤の黒海戦での1敗は単なる油断、後はきちっと締めて最後は逆転優勝だろうと思っていたのに、白鵬に豪快に投げ飛ばされ、さらに伏兵の安馬にまで負けて連敗するとはさすがに思いませんでした。どうやら白鵬に決められた肘の影響が大きいようですが、さしもの朝青龍でも残り2日で2差は厳しいでしょう。

 逆に栃東の好調ぶりも予想外でした。千代大海、魁皇と並んで昨年の朝青龍独走の「A級戦犯」だった栃東ですが、今場所は良い時の低く当たる栃東の相撲が復活しています。琴欧州も破って残る相手は好調北勝力と朝青龍。もちろん2敗で追う北勝力は油断ならない相手ですし、これに負けると朝青龍が息を吹き返しますから、まだまだ賜杯の行方はわからない混戦状態とは言え、頭ひとつ抜け出した栃東の優勝確率は50%以上に高まったと思います。

 2敗の白鵬はやはり2敗の時津海と直接対決、さらに千秋楽は琴欧州戦と試練が続きますが、栃東に対抗できる最有力候補。今場所13勝挙げれば大関取りの声が一気に高まります。3敗の琴欧州の相手は白鵬、朝青龍ですし、お互いの星の潰し合いの中で誰が最後まで勝ち残るか、久しぶりに集団での優勝争いに目が離せない展開になってきました。

 朝青龍だけではないと他の力士が頑張ったのは、恐らく「琴欧州効果」でしょう。新大関の誕生に、先輩大関の栃東も、出世争いのライバルだった白鵬も強く刺激を受けたことは間違いありません。また琴欧州が先場所朝青龍に完勝したことから、「あいつが勝てるならオレだって」という気持ちが他の力士にも生まれたと思います。

 魁皇は恐らく来場所で引退し、千代大海も先は長くないと思いますが、代わりに白鵬の大関昇進はこの調子なら早いでしょうし、後に続く若手力士(大半は外国人力士ですが)もいます。いよいよ大相撲も新時代に入ろうとしています。


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