幹事クリタのコーカイ日誌2006

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1月19日 ● 『神はサイコロを振らない』第1回。

 今クールのドラマの中で地味ながら秘かに僕が期待していたのが日本テレビ系水曜夜10時『神はサイコロを振らない』でした。この枠のドラマはあまり見ないのですが、たまに当たりがあります。今回は多分視聴率的には大して取れないと思いますが、小林聡美の達者な演技と設定の面白さに惹かれて見ることにしていました。

 「神はサイコロを振らない」というのは、量子力学を批判したアインシュタインの有名な言葉です。その言葉をタイトルにしたこのドラマの原作は、量子論をベースにしたSF仕立てな作品です。10年前に行方不明になった旅客機が10年後に突然当時のままの姿で現れる。死んだと思っていた人たちとの再会。しかし、彼らに残された時間はあまりに短かった、というSFであって実は家族との葛藤を描く人間ドラマです。

 『黄泉がえり』とか『いま、会いにゆきます』などと似た系譜の作品ですから、フジテレビ系火曜夜9時あたりで放送すれば結構話題になったと思うのですが、日本テレビでドラマ化されたのが運の尽き。小林聡美、ともさかりえ、山本太郎という何とも地味なキャスティングになってしまいました。これがもしフジテレビで例えば山口智子、矢田亜希子、草なぎ剛というキャストだったら大ヒット間違いなしです。

 とは言え、視聴率は取れなくても個人的には小林聡美とともさかりえというのはなかなかナイスな組み合わせだと思っています。実際、第1回では短いシーンでしたが、この二人の掛け合いがあり、その「抜け具合」がとてもうまいなと思わせました。

 そう、この2人に山本太郎というキャストで良いところは、彼らの明るいキャラクターとコメディセンスが遺憾なく発揮されるところです。深刻になりそうな話を、どこかでホッと救ってくれるところが見ていて嬉しいのです。さらに脇役に岸部一徳とか大杉蓮とか武田真治、尾美としのり、高橋恵子、ベンガル、遠山景織子、矢沢心、市川実和子、升毅と、若手中堅ベテラン取り合わせて巧いところを揃えています。

 第1回はテンポよく進みました。来週以降もこの調子で展開していけば退屈せずに見ることができそうです。今クールの拾いモノにならないかなと期待しています。


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