幹事クリタのコーカイ日誌2006

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1月11日 ● 古畑任三郎ファイナル。

 伊豆へ旅行している間に3夜連続で放送した古畑任三郎のファイナルをようやく全て見終わることができました。最初のシリーズの時はあまり熱心な視聴者ではなかったのに、その後どんどんとはまっていき、今ではかなりのファンになってしまいましたが、それも今回で終わりかと思うと残念です。

 録画した3話を毎晩ひとつずつ見ていったのですが、一番古畑らしく面白かったのは最初の石坂浩二&藤原竜也の回でした。金田一シリーズ(もしくは「トリック」)をパロディしたかのような(と言うか明らかに意識していますね)鄙びた山村で起きたわらべ歌になぞらえた殺人事件。クライマックスへの展開はいかにも三谷幸喜らしい手練の技でした。

 2話目のイチローの回は、これに比べるとかなり落ちます。ひねりに乏しいし何よりも白々しくうそ臭いのが難点です。イチローのイメージを大事にし過ぎたのでしょう。もっと「悪の魅力」で輝くイチローを見たかったし、そうじゃなければ古畑の相手としては物足りません。イチローがドラマに出ているという、それだけが見所になってしまったのが残念でした。

 最終話の松嶋菜々子。双子のトリックは比較的簡単で、この回もそれほどドラマとしては秀逸ではありません。シリーズ最終回としてあくまでも三谷は「ラストダンスを踊る」ことに拘っているようでしたが、最後にしては三谷らしい遊びは少なかったと思います。テレビドラマの脚本家の本音は、生々しい感じがしてこなれていません。せっかくだから昔の中森明菜の話をチラッと出すくらいでとどめないで、「赤い洗面器の女」の話とか、向島元巡査のその後とか、いろいろ遊びどころはあったと思うのですが、話をまとめるだけで手一杯だったのでしょうか?

 ファイナル3部作は消化不良というか竜頭蛇尾で終わってしまいました。これでは納得いかないので、ぜひ何とか本当にファンが納得できる見事なファイナルを作って欲しいものです。無理かな?


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