幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月14日 ● 割安の建売住宅は大丈夫?

 会社の同僚Y田さんは、家の狭さにコンテナを借りたりしながら数年前からずっと家の住み替えを検討しています。しかし、マンションかと思えば建売住宅、かと思えばと注文住宅とコロコロと方向が変更になり、いつまでたっても決めようとしません。前回書いたように彼なりの理想があって、それと予算が合致しないのでちっとも決まらないのですが、僕たちは「迷っているのが楽しいからきっと決めたくないんだ」と噂していました。ところがそれもいよいよ大詰めになり、どうやら建売の一戸建てに決まりそうです。

 ただ話を聞いていると、その建売住宅は妙に安いのです。駅から徒歩3分と交通至便なところの4LDKプラスロフト、3台駐車可という物件なのに、僕が今回買ったマンションよりも安い。同じ学区内のうちのマンションだって他のマンションと比べれば坪単価は割安なのに、それよりさらに安い一戸建てなんて、それこそこのご時世に大丈夫なのかと勘繰ってしまいます。

 なにせその建売住宅は今回の構造計算偽装事件が明るみに出る前に建って売り出されていた上に、何でも年内に売り切りたいとかで、最初の価格よりも300万円も値引きしたとか。Y田さんはそれに飛びついたわけですが、うーん、怪しくないですか、それ?大丈夫ですか?

 先日某住宅関係クライアント筋と話していたのですが、姉歯のようなひどい例はまずないけど、コストを抑えるために少しくらい「抜く」のは業界ではごく普通のことだそうです。昔から不動産物件は「安いには理由がある」と言われていますが、マンションだろうが戸建だろうがそれは一緒。むしろ割安の建売住宅を買うのはマンションを買うよりももっと心配です。問題が起きた時に、マンションのように管理組合でまとまって交渉するよりも個人で業者と交渉する方が大変でしょうし、なにせ建売住宅を売っている業者は零細・中小が多く、問題が起きたらあっさり倒産して逃げてしまいそうですから。

 Y田さんはもしこの建売を契約したら、来年1月にはもう引っ越すそうです。引っ越した途端に大地震が起きて家がぺっしゃんこ、ってことにならないかとても心配です。Mっちゃんと反対で、人は良いけど運が悪いタイプだからなぁ。


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