幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月9日 ● 300億円の損失。

 昨日の日経平均株価は301円も下げました。何事かと思ったら、みずほ証券が新規上場したジェイコム株を1株61万円の指し値で売り注文を出すところを、誤って1円で61万株の売り注文を出してしまったために市場が大混乱したからだそうです。実際の取引は1円ではなくストップ安になった57万2000円近辺で成立しているそうですが、それにしてもみずほ証券は発注ミスとしては前例のない約300億円の巨額な損失が発生したそうです。

 そう言えば2001年11月にも電通が上場した時にUSBウォーバーグ証券が「61万円の指し値で16株の売り」という注文を出すつもりが、誤って「16円で61万株の売り」との注文を出してしまったことがありました。お陰で公開価格の42万円に対して一時40万5000円まで下げてしまい、折角の大型新規上場株だと話題だったのに水を差されてしまいました。この時も今回もなぜか指し値は61万円。この奇妙な符合には何か訳があるのでしょうか?

 そもそも過去にもこうして入力ミスによる誤注文があったにも関わらず、相変わらずこんな馬鹿げた注文を受け付けるようになっているシステムも問題でしょう。もっとも今回、注文が不自然だという警告が画面に出ていたにも関わらず、それを担当者は無視して作業を進めたそうで、いったい何を考えていたのだか。会社には300億円の損失を与えるし、市場は300円も下げるし、もちろん上場した途端のトラブルでジェイコムもとんだ迷惑です。

 それにしても、もし自分のミスで会社に300億円もの損失を与えたらどうしましょう?個人では何をどうしたって払いきれる額ではないし、姉歯のように意識的な悪事ならまだしも、単純なミスでは覚悟もありませんから、ただただ呆然としてしまいそうです。このミスをした担当者の今後の人生がどうなるのか、きっと報道されないんだろうけど心配です。自殺しなきゃいいけどね。


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