幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
12月8日 ● ヒンギスが戻ってくる。

 テニス界でいま最もホットな話題はマルティナ・ヒンギスの復帰宣言でしょう。ヒンギスは過去に5つのグランドスラムタイトルを獲得したナンバー1プレーヤー。天才少女として10代の頃に大活躍しながら、3年前に足の故障でツアーを離れてほぼ引退状態でした。

 しかし、その後のウィリアムズ姉妹に代表されるパワーテニス全盛の女子テニスツアーを見るにつけ、ファンの間ではクレバーなヒンギスのテニスを懐かしみ復帰を願う声が絶えませんでした。昔からファンは「天才」に弱いのです。3年ツアーを離れていたとはいえ、ヒンギスはまだ25才。もっと年上のダベンポートやピアースが活躍しているのですから、年齢的には十分戦えるはずです。

 問題は足の故障の具合。主治医は完治していると言っているそうですが果たしてツアーレベルのテニスに耐えられるだけの強さがあるかどうかはやってみないとわからないことでしょう。その前に、ハードな練習に壊れてしまわないかが心配です。

 旧女王であるヒンギスにとって復帰する以上は、その結果も高い次元のものを求められます。ランキング1位はある程度の試合数をこなさなければいけないので故障上がりのヒンギスには難しいとしても、4大大会で優勝を争うレベルで戦えなければ、わざわざ復帰する意味はありません。

 ヒンギスにとってプラス材料は、3年前と比べても新しい若い選手が押し上げてきているわけではないこと。この3年で急成長したのはシャラポワくらいで、残るトッププレーヤーはヒンギスと同世代以上ですから、大方の選手の手の内はわかっています。

 とは言え、この3年間で女子テニスのパワー化はさらに進みました。すでに3年前にウィリアムズ姉妹のパワーテニスに押され気味だったヒンギスが、さらにパワーアップした今のツアーのレベルに対応できるかどうかが一番のポイントになることでしょう。

 いずれにしてもヒンギスの天才的な展開テニスが復活することは、テニスファンにとってはたまらない魅力です。シャラポワとの対決は大人気を博すこと間違いありません。噂では来年1月の全豪オープンに向けて、その前の大会あたりから復帰するということですから、来年早々から目が離せないことになりそうです。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。