幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月7日 ● バブリー・クリスマス復活?

 奥田経団連会長が「バブルの轍を踏まないように」と警告したそうです。日経平均株価が15000円台へと一気に高騰し、東証1部の時価総額は500兆円とバブル期を上回りました。景気が回復していることは確かなのでしょうが、その実体以上に「乗り遅れるな」とばかりに株価が上がっているとしたら、これはやはりバブル経済の再来を警戒しなければなりません。

 折しもクリスマスシーズンに入り、そうでなくても世の中は浮かれています。週刊誌の報道を見ても各社のボーナスは上昇しているようですし、クリスマス商戦の単価も上がっているとか。プランタン銀座の調査では、女性が男性に期待するクリスマスプレゼントの平均価格は何と6万円!昨年よりも約2万円も上がったそうです。いきなり5割増しという期待値は一体どこから出てきたのかわかりませんが、それだけ好況ぶりを肌で実感している女性が増えているのでしょう。ちなみに女性から男性へのプレゼント予算も3万円近い金額に急上昇しています。

 もっともこれはプランタン銀座の会員アンケートですから、かなり特殊な層の「実感」であることを見落としてはいけません。彼女たちは東京の「ヒルズ族」を中心とした勝ち組男性と身近に接する機会が多い女性たちであり、それ以外の、特に地方で普通に暮らしているOLや主婦にしてみれば、とても彼氏や夫に6万円ものクリスマスプレゼントをねだるなんて難しいとわかっているでしょう。

 富裕層にとってはクリスマスも華やかなイベントですが、広がりつつある「下流社会」の住民にとっては、そんなリッチでバブリーなクリスマスは無縁。ここにも小泉改革による格差の拡大を感じます。

 かつてのバブル期にはクリスマスと言えばプレゼント、食事、お酒、ホテルを合わせて一晩で20万円を使うと言われていました。格差が広がった今年あたりは、当時よりもっと派手にクリスマスを楽しむような人々が出現するのでしょうか。それに乗ってオイシイ思いをする女性と、ボロ儲けする商売上手な人たちをまた10数年ぶりに見るのかと思うと、当時を知っている世代としては、あまり楽しい気持ちはしませんね。


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