幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月3日 ● これはもはや「姉歯劇場」。

 今年の流行語大賞は「小泉劇場」だそうで、まあ確かに今年は本当に小泉に振り回され放しという印象の1年でした。僕もここでどれだけ小泉パフォーマンスをネタにさせてもらったことか。これだけ政治を取り上げたことも珍しいと思います。

 ところでマンションの耐震強度偽装問題は、当初単なる「ぷっつん」建築士の個人的犯罪かと思われていたのに、どんどん影響が広がって、今は完全に社会問題と化してしまいました。姉歯建築士に始まり、ヒューザー、シノケン、木村建設、イーホームズ、日本ERI、総合経営研究所、東日本住宅評価センターとどんどん関係各社に疑惑が広がり、さらに伊藤公介・元国土庁長官がヒューザーの小島社長と密接な関係にあったことが暴露され、ホテルは全国各地で次々と休業するし、もはやどこまでこの火の手が広がるのか見当もつきません。

 またこれに関わって登場してくる人たちがまたみんな「濃い」。姉歯のあの他人事のような冷血コメントとヅラも、ヒューザー小島社長の悪漢ぶりも、木村建設の木村社長のタヌキおやじぶりも、シノケン篠原社長の不釣り合いな二枚目もある意味、見事。これだけキャラが立っていると、もうワイドショーも週刊誌も「おいしい」って感じで追いかけ回すし、まさにこれは「姉歯劇場」です。

 もちろん被害者にとっては、そんな悠長なことを言って笑っていられる問題ではありません。本来賠償すべきなのはもちろん売主なのですが、ここまで広がるととても民間会社が賠償できるような金額ではないでしょうから、国や行政が補償しなければならないでしょう。

 ただ増える一方の強度偽装マンション&ホテルの数に、一体どれだけ補償しなければならないのか恐ろしくなります。そこにつぎ込まれるのは当然我々の税金です。となると、こうなるまで見逃していた国土交通省の責任もまた重大だと思います。


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