幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月4日 ● ちょっと上手いは、だいぶ上手い。

 以前に何かで読んだのですが「自分と同じくらいだと思ったら、向こうの方がちょっと上、ちょっと上だと思ったら、かなり上」というような意味の言葉がありました。一般に自分の実力はついつい甘く見積もりすぎることを戒めた言葉ですが、僕もその時はなるほどと思いました。

 ところが最近テニスではこの言葉通りではないのかしらん、というように感じることが多々あります。昨日も他のサークルと交流戦をしたのですが、初顔合わせの相手は練習を見ているとかなり上手に見えました。

 「おいおい、こりゃヤバイんじゃないの」という印象で、まあうちのサークルの他の代表メンバーはともかく、自分自身がこの相手に勝てるのかどうか甚だ心許ない状況でした。監督としては自分の試合も勝ちを計算していただけに、自分で自分にプレッシャーをかけてしまったことになります。

 ところが実際に試合をしてみると、試合自体は一進一退だったものの、見ていたほどには「強い」という感じはしません。もちろんスコア的には互角なのですから決して自分たちが楽勝で上回っているわけではないのですが、ゲームカウントとは別の「手応え」という点ではあまり負ける気がしないのです。

 実際にその試合は4-4から相手サービスをブレイクして6-4で勝ったのですが、接戦とは言えまだこちらは余裕を残しての勝利という感じでした。試合前半のうちはアイドリング状態だったのでで競っていただけで、後半少しアクセルを踏んだら突き放せたという印象です。

 どうもテニスは見た目と強さの相関度合いが低い競技のようです。練習の時に綺麗なフォームから見事なショットを放っている人が、試合になると急に入らなくなるのは良くあることですし、逆にフォームは滅茶苦茶でお世辞にも綺麗とは言い難いプレースタイルなのに、試合になると妙に強いという人もいます。

 テニスの「強さ」は単純に「技術」だけではなく「身体能力」「戦略」「メンタル」も大きく関わってきます。きっと見た目に「上手いなぁ」と思わせる人は「技術」だけが目立っているのでしょう。技術だけなら完全に負けている相手に最近勝てるようになったということは、恐らく「戦略」と「メンタル」での成長があったからこそだと思います。まだまだテニスは強くなれそうです。


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