幹事クリタのコーカイ日誌2005

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11月21日 ● 高橋尚子、岩淵聡、琴の若。

 44才になって今でもテニスは上達すると信じて練習を積んでいる僕にとって、プロでも年齢に負けずに戦っているアスリートの姿は良い刺激になります。

 昨日の日曜日、高橋尚子が東京国際女子マラソンで優勝しました。各マスコミで詳しく報道されているのでここではあれこれ書きませんが、2年振りのマラソン、痛めた足をものともせずにぶっち切りの優勝で復帰を飾り、北京を目指すという高橋は33才。女子マラソンはキャリアが長いとは言え、高橋ほどの選手がこれだけのモチベーションを保ち続けられるのは素晴らしいことです。

 高橋に比べるとはるかにニュースとしては小さな扱いでしたが、80回目を迎えた全日本テニス選手権で30才の岩淵聡が初優勝を果たしました。1999年に準優勝をしたのを含めて13回目の挑戦で初めての栄冠。しかも相手は日本男子テニス界期待のホープ21才の添田豪。最近の対戦でも添田に押されていた岩淵でしたが、昨日の決勝戦は気迫が違いました。

 岩淵は10月のAIGオープンで、鈴木貴男と組んだダブルスで日本男子として初のツアー優勝をしていますが、それ以上にこの全日本のタイトルが欲しかったのだろうと思います。ツアーレベルのテニス選手にとって30才はもうキャリアの終盤ですが、ここにきてピークを迎えた遅咲きぶりは、同じテニスを愛するものとして惜しみない拍手を送りたいと思います。

 大相撲九州場所は盛り上がりません。朝青龍を止める力士は見当たらず、このまますんなりと7連覇、年間全場所制覇、年間最多勝のトリプル新記録を達成することでしょう。また琴欧州も前半を6勝2敗で折り返したので、可もなく不可もない成績で大関昇進を果たしそうです。波乱もなく盛り上がりもない九州場所ですが、その中で秘かに僕が注目しているのが37才の琴の若。

 幕内最年長の琴の若は、師匠の佐渡ヶ嶽親方が今場所後に定年になるため、後継者として場所後に引退し部屋を継ぐことになっています。本来ならもっと早くに引退するはずだったのですが、琴の若が現役にこだわったため、ギリギリのタイミングまで延びてしまいました。

 しかし、普通はいくら現役でいたくても37才ともなれば力が衰えて十両に落ちたりするものなのですが、琴の若は37才になった今でも幕内力士としての力量を保っています。もし師匠の定年というタイムリミットがなければ、まだまだ現役で相撲を取り続けることができることでしょう。力を余して引退することになる琴の若の気持ちはいかばかりか。見どころのない今場所、琴の若の相撲から目が離せません。中日を終わって4勝4敗の五分。ぜひ勝ち越して欲しいと願っています。

 スポーツ界を見渡せば他にも年齢の壁を超越して活躍している選手がたくさんいます。限界ギリギリで戦うプロですらそうなのですから、あくまでも余暇の範囲でプレーしている我々が加齢を言い訳にするのは情けないことです。実際、30代よりも40代の今の方が僕のテニスレベルは明らかに向上しています。50代になっても今以上のテニスをするために、まだまだ年齢のせいにして逃げることなく挑戦していきたいものです。


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