幹事クリタのコーカイ日誌2005

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11月2日 ● 面白がる力。

 昔読んだ原田宗典だったか誰だったか忘れましたが、ある作家のエッセイに「つまらない当たり前の毎日を面白くする力が必要だ」みたいなことが書いてありました。ああ、あまりにもウロ覚えで申し訳ない、無理に引用なんかするなよって感じです。

 とにかく、毎日の生活というのは大して面白いものではないが、それを面白くしていくことが大事なんだよ、って若者向けに語っていたんです。まあ大抵世の中の若者って奴は「つまんねぇ、何か面白いことはないかなぁ」ってぼやいていますからね。そういうことを言っているお前がつまんない奴なんだよ、って本音では言いたいわけです。

 若い頃は人生は長く無限に先があるような気がします。だから「つまんない」って言いながら、無為に日々を過ごすことにためらいをあまり感じません。ところが中年になってくるとだんだん先が見えてきてしまうんですよね。毎日の時間は矢のように過ぎていき1年なんてあっと言う間です。短い人生を「つまんない」と言いながら潰している暇はないのです。そんなことをしていたら「つまんない人生だった」と呟きながら死んでいかなくてはなりません。

 毎日をどう面白くしようかと考えながら過ごしていると、やっぱり少しずつ毎日は楽しくなってきます。逆にネガティブシンキングしていると、どんどんつまらない毎日が押し寄せてきます。僕が入社した時に先輩が「つまらない男と、やらせない女とは付き合うな、時間の無駄だ」と教えてくれました。「やらせない女」については体育会系男社会特有の暴論ですが、確かに「つまらない男」と付き合っていると、自分までつまらない人間になってしまいそうです。

 もちろん刺激的で面白い人というのは、ひとつ間違うと「過激」になってしまい、道を大きく踏み外すこともあるので、あくまでも程度問題なんですけどね。ただ自分の人生を常に何とか面白くしていきたいと考えて、例えそれがつまらないことでも何とか面白がる、そういう力を僕は今の時代の「生きる力」だと思いますし、そういう力を持っている人ともっと付き合っていきたいと考えています。

 

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