幹事クリタのコーカイ日誌2005

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10月22日 ● 4年後の日本。

 知り合いの20代半ばの女の子は「昔付き合っていた人がいて」と話す時の「昔」は2年前だったりします。それは「最近」とか「この前」でしょ、と僕は思ってしまいます。僕が「昔付き合っていた人がいて」と言った時はどれくらい前だったかというと20年前だったりするわけです。それは確かに昔だなぁと我ながら思います。

 サザンの『TSUNAMI』(2000年)は最近の歌で、「ちょっと前」のサザンの歌は『真夏の果実』(1990年)とか『エロティカセブン』(1993年)とか。「昔」のサザンは少なくとも『ミス・ブランニュー・ディ』(1984年)くらいから前の歌じゃないと「昔」って感じがしません。

 そんな時間感覚に慣れ親しんでくると「4年」という時間が最近随分短く感じるようになってきました。オリンピックや米大統領選、うるう年が4年に一度。子どもの頃はオリンピックなんて本当に長い長い時間を置いてやってくるので、あんなもの毎年やればいいのになんて思っていました。東京五輪は3才でメキシコが小学校2年生、ミュンヘンは6年生。次のモントリオールの時はもう高校生でしたから4年は長いわけです。

 ところが大人になるとアテネでもシドニーでもアトランタでもバルセロナでもずっと仕事してたなぁ、結婚して子どももいたなぁ、となってしまいます。気がつけばもう次のオリンピックがやってくるという感じで、変わり映えしない毎日がただひたすら消費されていくだけです。子どもだけがめきめきと大きくなってきていますけどね。

 なんで「4年」をそんなに考えているかと言うと、実は先日の総選挙で某政党の広告を担当して「やれやれ」と思ったのですが、次はきっとこの仕事も4年後になるからです。なにせ自民党はまず間違いなく解散しませんからね。4年間この巨大議席を守って、その間に次々と長年の懸案を成立させていくことでしょう。選挙のことさえ考えなければ、選挙受けしない政策もどんどん実行することができます。

 大人にとって4年は短いですが、日本にとってこの4年はかなり長い4年になりそうです。


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