幹事クリタのコーカイ日誌2005

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10月21日 ● プレーオフ改革案。

 昨年に続いてパ・リーグのプレーオフでシーズン順位1位のホークスが敗れてしまっために、やっぱりあのプレーオフ制度はおかしいんじゃないかという声が巷に溢れているようです。

 そんなこと言っても、もともとそういう制度で始めたことなんだし、今さら言ってもしょうがないじゃんと思いますが、ただ根本的におかしな制度をいつまでも存続させておく必要もないから改革はするべきだと思います。

 一番すっきりするのはプレーオフをやめてしまうことですが、これだけ盛り上がるコンテンツをやめるというのは人気薄のパ・リーグにとって痛手なので、プレーオフ自体は存続させたいところでしょう。

 次に考えられるのはセ・リーグも巻き込むこと。というのも、パの3チームだけでは、1位のチームが相手が決まるまで待たされてしまい、勝ち上がってきて勢いのあるチームに比べて不利な上、さらにそこから待たされるセ・リーグの優勝チームはもっと不利になります。

 実際、昨年は2位の西武が3位日本ハムに勝った勢いを生かして1位のダイエーを破り、その勢いで日本シリーズでも中日を打ち倒しました。まさに短期決戦ならではのことで、今年のロッテも同じようにこの勢いに乗って日本一を勝ち取る確率は高いと思います。

 そこでそうした不平等をなくすために、セ・リーグの1位とパ・リーグの2位、パ・リーグの1位とセ・リーグの2位が対戦して勝った方が日本シリーズを争うというプレーオフにした方が公平になると思います。もちろん試合は1位チームの本拠で開催し、指名打者制度も1位チームに合わせます。

 ただ問題は現時点でセ・リーグがプレーオフに乗り気ではないこと。セ・リーグは昔からパからの提案に乗ろうとしません。プライドが高いのか、単に嫌がらせなのかわかりませんが、どうも球界全体の発展を考えていない気がします。

 そこで仕方なく現状のようにパ・リーグだけで、しかも今の制度の中で手軽に改革できる方法を考えてみました。今の制度で一番おかしいのは1位チームに対する優遇制度があまりに少ないこと。5ゲーム差をつければプレーオフで1勝プレゼントということになっていますが、去年も今年もぎりぎりの4.5ゲーム差。結局アドバンテージはホームで試合ができることくらいでした。これでは4.5ゲーム差でも0.5ゲーム差でも同じです。

 そこで、5ゲーム差うんぬんではなく、レギュラーシーンでのゲーム差の分だけ点を貰えて試合で使えるということにしてはどうでしょう?仮にソフトバンクがロッテに3ゲーム差つけて1位になったら、プレーオフでは3点を貰えるのです。しかも単純に最初から3点あるのではなく、1〜5戦までのどこかの試合のどこかのイニングにあらかじめ「隠し得点」として監督が配分しておくのです。

 第1戦の初回に3点でもいいですが、1戦の1回に1点、2戦の8回に2点というカタチでも構いません。それはあらかじめ監督が届け出ておくのですが、相手チームにもファンにもシークレットになっていて、2戦目の8回裏の攻撃の時にいきなり「この回ホークスに2点入ります」と発表されるのです。

 例えばその時に2対3で負けていたら、いきなり逆転できるので大成功ですが、もし10対0で勝っていたら「あー、もったいない!」ってことになります。ただ監督は事前にどこで点が入るか知っているのですから、2対3で負けていても8回に2点入り逆転できるとわかっていれば抑えのエースを投入できるなど得点以上に采配において有利になります。もちろん相手監督は相手が何点どこに入れてくるかを読みながら采配を振るわなければなりません。この「読み」の部分というのはより日本人受けすると思います。

 さらにゲーム差が4.5というように小数点以下がついた時も、それをそのまま生かします。0.5単位で隠し得点を使えるわけです。となると、例えば3対2.5というようなスコアになりますから、必ず引き分けがなくなります。まさに1点を争うことになるので、ますます試合は白熱することでしょう。もちろんゲーム差が12ゲームついていたら、3試合に4点ずつ配分できますから1勝のアドバンテージよりもはるかに有利です。これでこそ本当にレギュラーシーズンの結果がプレーオフに反映できたと言えるのだと思います。

 もっとも、こんな改革をしたら、かなり今までとは違う野球になります。もしかしたら野球というスポーツの本質まで変わってしまうかも知れませんから、面白くはなっても本当にそれで良いのかどうかは僕にもわかりません。やっぱりセ・リーグも一緒になってのプレーオフの方が本当は正しいあり方だとは思いますけどね。


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