幹事クリタのコーカイ日誌2005

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10月17日 ● ソフトバンク逆王手。

 パ・リーグのプレーオフでソフトバンクが千葉ロッテに連勝、2勝2敗のタイに持ち込みました。連敗の後の連勝だけに「逆王手」と言うことになります。勢いからしてソフトバンク有利かと思われますが、大胆予想をさせてもらうなら僕はむしろ千葉ロッテ有利ではないかと考えています。

 このプレーオフを見ていて思うのは、ソフトバンクの「飛車角抜き」の辛さ。つまり松中の絶不調と城島を故障で欠いていることが大きく重石となっています。なにせ自慢の強力打線がこの4試合で2点、2点、5点、3点。ロッテ投手陣が西武とのプレーオフからずっと好調だということもありますが、それにしても点を取るのに苦労しています。

 松中はこの4試合で13打数無安打。毎年このポストシーズンに入ると全く打てなくなるバッターではありますが、それにしても今年はひどすぎます。去年三冠王、今年も三冠まであと一歩と迫る二冠を獲得した球界最高峰の打撃技術が、ここにきて全く狂いっぱなしです。

 さらに痛いのが城島の欠場。代役の的場はリードだけでいっぱいいっぱいで、ここまで打率1割。打撃だけではなくリード面を含めた守備でも影響を及ぼしていて、決してロッテに負けてはいないはずの投手陣がかなり苦しそうです。

 最終戦はソフトバンク杉内、ロッテはセラフィニが先発のようです。杉内が投げる以上投手戦になる可能性が大ですが、これはむしろロッテのペース。過去の4試合でもソフトバンクが3点以上取る展開になればソフトバンクですが、2点以下の投手戦に持ち込まれたらロッテです。

 ロッテは西武との2試合も松阪相手に2-1、西口相手に3-1と競り勝ってきて、さらにソフトバンクに2連勝した試合も杉内、斉藤相手。つまり相手エースとの緊迫した投げ合いこそロッテの思う壺であり、ソフトバンクとしてはむしろお互いに花火を打ち上げ合うような打撃戦に持ち込むべきなのです。

 そんなわけで、逆王手で勢いに乗るソフトバンクの力よりも、冷静に競り勝ってきたロッテの緻密さが有利なのではないかと思います。ただ待ち受ける阪神としてはソフトバンクに出てきて欲しいでしょうけどね。2年前の雪辱を果たしたいというだけではなく、タイプが似ているロッテよりもソフトバンクの方が自分たちの野球に持ち込めば勝機がありそうな感じがするからです。

 いずれにしても鍵を握るのは松中でしょう。彼がレギュラーシーズンのような打撃を取り戻せば、ソフトバンクは普通に野球するだけで勝てるはずですから。


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