幹事クリタのコーカイ日誌2005

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10月3日 ● 初心者テニス大会。

 初心者にテニスを教えるのはなかなか根気のいる行為です。テニスはちゃんと練習すれば誰でもある程度までは確実に上達するスポーツですが、反面上達するまでにかなり時間がかかるスポーツでもあるので、それまで教える方も教わる方も我慢しなければなりません。しかも水泳や陸上のようにタイムなどの数字で目に見えて進歩がわかれば良いですが、テニスの場合はレベル判定の尺度が曖昧なので、余計になかなか上達ぶりが実感できません。

 僕は過去に何人もの初心者をコーチしたことがありますが、特に上達が遅い女性は「わたしは才能がないから」と言って途中でやめてしまいがちです。僕に言わせれば才能のある人なんて滅多にいるわけではなく、いまそこそこのレベルでテニスを楽しんでいる人たちも、みんな才能はなかったけど好きだから続けてきて上達しただけです。

 で、下手なりに好きで楽しんでいる人たちが集まる「初心者テニス大会」というのがあって、知人の女性ペアが参加するというので応援がてら見に行ってきました。まだテニスを始めて間もない二人だけに勝てるとは期待していなかったのですが、案の定初戦はベテラン風のオバサンに言いようにやられて0-6負け。向こうはとても「初心者」ではなく中級者と言ってもいいくらいだっただけに、デビュー戦の相手としては荷が重過ぎたようです。

 コンソレに回った1回戦の相手は、似たような年頃の似たようなレベルのペア。これなら勝てないまでもそこそこ試合にはなるだろうと見ていたら、これがなかなか壮絶な、ある意味とても初心者らしい試合になりました。お互いにサービスはなかなか入らないし、リターンも向こうに返ればもうけもの。ボレーすれば半分以上はガシャ。とにかくたくさんボールに触った方がミスして負けるという展開です。

 しかもこちらのペアはコートチェンジするたびに、守るサイドがフォアバック入れ替わってしまうし、相手もそれに全く気づかないでそのままプレーを続けているしという、まさに珍プレー好プレー的な微笑ましい試合でした。結局向こうは二人ともソフトテニス経験者ということで、その分だけ試合慣れしていたのがアドバンテージになったようで、2-6で負けてしまいましたが、2ゲームを取っただけ進歩と考えれば良いと思います。

 世の中のテニス愛好家の中には練習は好きだけど試合はイヤ、という人もたくさんいます。試合の緊張感がダメなんでしょうが、逆にあの緊張感こそ面白いと僕などは思います。初心者でデビュー戦はかなり緊張していて大変だったでしょうが、この緊張感と悔しさを忘れずに次の試合に向けてまた頑張って欲しいと思いました。


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