幹事クリタのコーカイ日誌2005

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9月20日 ● 秋の新ドラマ展望。

 この夏のドラマは視聴率的には『電車男』の独走で終わりましたが、内容的には『ドラゴン桜』『女王の教室』という変化球な学園ドラマも話題を呼び、また『がんばっていきまっしょい』も健闘して、学校が注目されたクールでもありました。さて、秋のドラマはこのあたりの分析を元に企画されたかどうか。

 まずフジ系火曜夜10時『鬼嫁日記』。『電車男』のヒットが後押ししていることが明らか。ブログ原作というのはもちろんですが、さらに去年放送された『アットホーム・ダッド』とも設定がつながるようにしているあたりがフジテレビらしいところ。主演に観月ありさ、ゴリ、共演に東幹久、井上和香、永井大、小池徹平、滝沢沙織。うーん、企画はともかくキャスティングが安過ぎ!いくらコメディだとは言え、これではほぼバラエティです。

 ヒット小説が原作なのは日本テレビ系土曜夜9時『野ブタ。をプロデュース』。主演に山下智久、亀梨和也とジャニーズ売出し中の二人を並べ、本来の主人公である転校生に掘北真希。脇に岡田義徳、木村祐一、宇梶剛士、忌野清志郎、夏木マリ、戸田恵梨香を並べて、なかなか気合いが入っています。いかにもこの枠らしいドラマになりそうです。

 同じくベストセラーをドラマ化したのがフジ系火曜夜9時『1リットルの涙』。いわゆる難病ものに括られるのでしょうが。主演に沢尻エリカを抜擢、父親に陣内孝則、母親に薬師丸ひろ子。他に錦戸亮、藤木直人、成海璃子と豪華キャストで支えます。ただこのキャストでコメディなら捻りがあって面白そうだけど、感動のヒューマンドラマではちょっと臭くなりそうでイマイチ食指が動きません。

 『ドラゴン桜』が当たったマンガ原作ではTBS系金曜夜10時『花より男子』。有名なヒットマンガだけに、キャスティング次第でファンがつくも離れるも決まりそうですが主演のつくしに井上真央、「F4」(花の4人組)に松本潤、小栗旬、松田翔人、阿部力。若い女性に受けるかも知れませんが、あまり広がりを感じないのは僕がオジサンだからでしょうか。

 何となく90年代テイストなのがTBS系木曜夜9時『ブラザー☆ビート』。脚本が小松江里子、なんと主演に久々の田中美佐子。息子たちに玉山鉄二、速水もこみち、中尾明慶。他に生瀬勝久、国仲涼子、赤井英和ら。安心感はあるけどどうやっても古臭そうです。

 伝統のフジ系月曜夜9時は『危険なアネキ』。主演に森山未來、伊東美咲と人気者を並べました。共演に釈由美子、高島政伸、榮倉奈々、平岡祐太。伊東美咲のキャバクラ嬢ぶりが密かに「萌え〜」なドラマになりそうですが、視聴率的には月9の割に取れない感じがします。フジの編成も力の入れ方を変えたのでしょうか?

 岡田恵和が脚本を書く日本テレビ系水曜夜10時『あいのうた』。愛を知らない女が共同生活の中で愛を見つけていくそうで、性悪高慢寂しがりの主人公に菅野美穂。共演に成宮寛貴、玉置浩二、和久井映見、小日向文世、岸田今日子、山内菜々。大人なキャストで意外と掘り出し物になりそうな予感がしますが、ちょっと華がないのが難点です。

 同じく大人向けのドラマがTBS系木曜夜10時『今夜ひとりのベッドで』。夫婦兄弟の恋愛と確執を描くそうで主演に本木雅弘、共演に瀬戸朝香、奥菜恵、要潤、佐々木蔵之介、羽田美智子。確かに大人なキャストですが僕はこの手のドラマに興味が沸かないので多分見ません。

 こう見渡してみると、どうも全体に華がないというか冴えないというか、キャストも脚本も気合いがあまり入っていないし、クリスマスに向けて華やかな恋愛ドラマがあるわけでもなく、これでいいのかドラマ界、という気がしてしまいます。これでは僕はひとつも見ないかも知れません。せいぜい気楽に見られそうな『鬼嫁日記』くらいかな。テレビ局は1月ドラマに力を溜めて置こうというところなんでしょうか?


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