来年３月に開催される予定の野球の国別世界一決定戦第１回ＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）に日本が参加することが決まりました。メジャーリーグ主導で進められているために日本にあまりうま味はないし、時期的にも微妙なため選手会も渋っていたのですが、結局参加しないで世界の孤児になるよりはと選手会も了承したようです。

　参加するからには当然目指すは世界一ですが、多分そう簡単には勝てません。アテネ五輪でプロ選手ばかり集めてそれでもメダルを逃しているくらいなのに、今回は五輪に出ていないメジャーリーガーが参加するのが売り物ですから、毎回五輪でメダル争いをするキューバや韓国、オーストラリアだけではなく、メジャーリーガーを多数輩出しているプエルトリコやドミニカ、ベネズエラ、カナダなども日本と同等以上と考えなければなりません。

　もちろん、日本も五輪には出せなかったイチローや松井秀が参加できるわけですが、球団のエゴを超えて選手を選抜しないと、東京で開かれるアジアグループ第一ラウンドすら勝ち抜けないかも知れません。そんなことになったら、たださえ低落している野球人気はますます落ち込んでしまうことでしょう。

　僕の考えるベストオーダーは１番ライトイチロー、２番セカンド井口、３番レフト福留、４番センター松井秀、５番ＤＨ松中、６番キャッチャー城島、７番ファースト小笠原、８番サード今岡、９番ショート松井稼。投手は松坂、杉内、和田、渡辺、川上、大家、岩瀬。ただメジャーリーガーとの対戦が多くなることが予想されるので、第二ラウンドに進んだら、田口や石井、高津、長谷川、そして野茂らも迎えてメジャー対策を練った方が良いでしょうね。

　まあイチローと松井秀が同じチームで見られるだけでもＷＢＣの価値はあると思います。楽しみです。