幹事クリタのコーカイ日誌2005

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9月13日 ● 小泉の「今信長」気分。

 選挙が終わり、小泉首相らの会見などを聞いて大まかな今後のロードマップが見えてきました。特別国会までは今の内閣でとりあえず郵政民営化法案の可決を目指し、その後で「ポスト小泉」のための内閣を作り、総裁候補を競わせるとのこと。小泉はいよいよ中曽根以来のキングメーカーになるつもりでしょう。

 小泉自身の気分は、きっと彼が好きな織田信長なのだと思います。「自爆テロ解散」などと揶揄され、誰もが負けると当初は考えられていた選挙で自らの作戦がずばりはまって劇的な大勝利。これはまさに桶狭間の奇襲で今川義元に勝利した信長と同じ。そして、以降の信長は秀吉や光秀ら、家柄に囚われず能力主義で家臣を登用して競わせて実績を上げ天下統一に驀進していきました。

 残り1年の任期を前にして小泉も「小泉チルドレン」からどんどん大臣に登用して、ポスト小泉を競わせていくつもりですから、能力のある若手は目の色が変わるかも知れません。ただしこれまで家柄(=派閥)だけで重臣だった連中にしてみれば総裁への梯子を外される可能性が大きいと思います。

 「なんだかんだ言ってもあと1年の辛抱」だと小泉の横暴にじっと耐えている他の自民党のセンセイたちも、ただ黙っているだけで昔日の自民党が戻ってくると思っていたら大間違い。小泉は1年かけて徹底的に旧来の自民党ヒエラルキーをぶっ壊してしまうつもりかも。今回の選挙で見せたように小泉は非情であり徹底していますから、生温い期待は捨てた方が良いでしょう。

 問題は小泉信長に対して誰が光秀になるか、いつ本能寺の変が起きるかということ。小泉の寝首を掻きたい政治家はたくさんいると思いますが、何せ光秀は「三日天下」。誰だって光秀ではなく秀吉になりたいはずですから、牽制し合っていたら結局信長の天下統一が成ってしまうことになりかねません。

 ところで桶狭間で首を刎ねられた岡田義元の後継を今川民主党はどうするつもりでしょうか?大敗したと言っても、差がつきやすい小選挙区制の特性が出ただけで、得票数では議席数ほどの差はないのですから、今はまだ余力が残っているはずです。ただ、ここで対応を誤ると今川家同様ずるずると滅亡してしまいかねません。健全な二大政党制のためにも「民主党をあきらめない」で頑張っていただきたいと思います。


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