幹事クリタのコーカイ日誌2005 |
8月25日 ● 「アキバ男」は「電車男」の夢を見る。 昨晩のトリビアで「秋葉原で女の子が絡まれていたら助けるアキバ男は100人中何人?」というトリビアの種をやっていました。同じ局で高視聴率を稼いでいるドラマ『電車男』の中押しプロモーション的トリビアではありますが、なかなかタイムリーな企画です。 番組内の実験では、秋葉原の路地裏にオタクっぽい男性をひとりずつメイドカフェをエサに誘い込んで、そこでヲタ受けする可愛い女の子がサラリーマンらしきオヤジに絡まれているところに遭遇するようにしていました。 100回も同じ演技をしなければならない女の子とオジサンの俳優さんは実に全くご苦労さんでしたが、アキバ男たちの反応がなかなかリアルで見ていて面白かったのは確かです。タモリがこのトリビアの種に「満開」を出したのも納得でした。 結果は僕の予想よりもはるかにみんな正義感に燃えていて、なんと100人中69人もの男性が助けに入ったとか。約7割とはびっくりです。いくら絡まれているのが可愛い女の子で、絡んでいるのが貧相なオヤジだったとしても(そりゃヤクザ風の男がオバサンに絡んでいても警察官かプロレスラーじゃない限り助けようとは思わないよなぁ)7割なんて、日本の若者は捨てたもんじゃないというか、人情は地に墜ちていなかったというべきか。 もちろん、この7割という数字には『電車男』の影響がかなり強いことが予想できます。助けに入ったアキバ系男性諸氏の頭の中にはもちろん「これでオレも電車男か〜!」と脳内ドラマが展開していたことでしょう。それは決して悪いことではないし、冷笑することでもないと思います。 ただ心配なのは、世の中必ずしも物語のようにうまくいくとは限らないということ。可愛い女の子を助けに入ったために、逆ギレした相手が凶器を持ち出してきて刺されたりというような事件が起きたら、必ずマスコミは『電車男』の影響を云々するでしょうし、このブームも一気に醒めてしまうことでしょう。 さらに言えば、今回のように男女2人組で演技して、そのまま美人局に化けるという詐欺師だって現れるかも知れません。なにせ7割が助けに入ってくれるわけだし、その7割のほぼ全員が「脳内電車男」なんですから簡単にひっかかります。エルメスが美人局だとしたら。うーん、本編の『電車男』よりもはるかに僕にはリアリティがあります。そうそう世の中うまい話が転がっているわけないんですから。 助けに入るのは良いですが、なるべく一人ではなく周りの人と一緒に。そして後でスケベ心を出さないこと。『電車男』はお伽話しの世界ですからね。 |
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