幹事クリタのコーカイ日誌2005

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8月19日 ● メカ好き色を好む。

 Mっちゃんがとうとう100万円のアンプを買いました。Mっちゃんは趣味の9割が「女を口説くこと」ですが、残り1割の趣味がオーディオです。顔と性格に似合わずクラシック好きで、そのためにオーディオにも凝っていて、この1ヶ月くらい悩んでいたアンプをついに「冬のボーナス一括払い」で買ってしまったそうです。相変わらず生活感のかけらもない人生です。

 さらにMっちゃんは42型プラズマテレビの購入も考えています。「まるで映画館で見ているような迫力だよ」と言いますが、本人はそんなに映画好きでもなく、どちらかと言うとくだらないバラエティばかり見ているので、ほぼ無駄な投資になると思いますが、恐らく「何を見るか」は大して重要なのではないでしょう。

 こうした目的を逸脱したメカ好き男というのは一定の割合で生息していて、オーディオやAV機器だけではなく、カメラやバイクや車や時計などにもそのマニアぶりを遺憾なく発揮し、傍目には無駄としか思えないようなスペックに一喜一憂したりしています。こうした人種は「能書き」が大好きで、微妙な差異を地球よりも大きく捉えて、手段が目的化しているのにも気づかずに大金をはたいて次々と高級なメカを買い替えていきます。もっとも、彼らがいてこそ一般向け普及品が手頃な価格で市場に出回るわけですからありがたいお客様です。

 ところでMっちゃんに限らずこうしたメカ好きは往々にして「女好き」、というよりも「色好き」なのはどうしたわけでしょう。ちなみに「色好き」というのは、女性と一緒にいることが好きなのではなく、女性を口説き落として性行為に持ち込むことが好きな男性のこと。だからMっちゃんのように一度しちゃえば満足して(興味を失って?)「キャッチ&リリース」が基本です。

 どうも彼らを見ていると「新しいオモチャ」が好きなようです。次々と出てくる新製品に目を奪われ、それがどうしても欲しくなって頑張って手に入れるけれど、いったん入手してしまうともう満足してしまい、すぐにまた新しいものが欲しくなる。いつまでたっても「これ」で満足できず、常に「次」を探してしまうタイプです。

 いわば、なりだけ大きくなったガキなわけで、そう考えるとこの手のマニアは子どもっぽい人が多いようです。ただガキだけに欲しいものに向かって一直線に突き進むパワーはあるので、意外と成功して高価なメカも女も手に入ったりするんですよね。あ、逆かな?金をなまじ持っているから、ガキになっちゃって欲望全開で突っ走るのかも。ホリエモンとかMっちゃんとか、本人はそれで幸せなのかも知れないけど、大人の目から見ると「なんか浅いなぁ」と思っちゃいますよね。


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