幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
8月12日 ● 小泉の喧嘩上等。

 小池百合子環境相を反対派の小林興起のところに立てた小泉首相。喧嘩相手にいきなり頭突きをかましたようなもので、これは反対派に対してかなり効いたことでしょう。もうガタガタにびびりまくりです。その一方で棄権・欠席の議員には弁明書を出させて手なずけてしまうし、これで本当に亀井静香のところに竹中平蔵が立てば、もう完全に小泉のノックアウト勝ち。本当に小泉は喧嘩上手です。

 喧嘩はスポーツではありません。フェアプレー精神では負けてしまいます。今回の郵政民営化を巡る小泉のやり方は全て喧嘩の手法であって、ルールも倫理もあったものではありません。勝ちゃいいんだろ、と言わんばかりの強引な手段を駆使して、とにかく郵政民営化を実現させてしまおうという小泉のパワーには恐れ入ります。小泉は「喧嘩上等」ですから恫喝も懐柔も平気でするし、反対派の「独裁だ」「恐怖政治だ」なんて非難なんて右から左で屁とも思っていません。

 「剛腕」と言えばこれまでは小沢一郎のキャッチフレーズでしたが、小泉に比べれば小沢なんてナイーブそのものです。小沢は喧嘩をしていたのではなく単に駄々をこねていただけ。小沢に小泉の喧嘩の上手さがあれば今ごろとっくに宰相の座についていたのではないかと思います。

 小泉のシナリオは反対派を選挙人事で頭から抑えつけた上で、民主党も自民の反対派と同じ「抵抗勢力」扱いしてマイナスイメージを国民に植え付け潰してしまい、自公で過半数を維持。改めて郵政民営化法案を衆院で通して参院の反対派も力ずくで抑え込んでしまおうということです。

 とにかく小泉は「改革派」か「反対派」かのわかりやすい二者択一を国民に迫ろうとしています。小選挙区ならではのやり方です。これに民主党が対抗するのは簡単ではありません。なにせ次々と小泉がこうして話題をさらっていってしまうのですから、もっとインパクトのあるネタを提供しないと、ますます小泉のペースです。

 当初は自民の分裂選挙で民主党が漁夫の利(?)を得るかと思いましたが、岡田克也は喧嘩なんてしたこともないガリ勉優等生ですから、このまま小泉の舞台で踊らされたらこの千載一遇のチャンスを逃してしまいそうです。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。