幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
8月10日 ● ダメ出しされても。

 これはひとつの“幹事病”なのかも知れませんが、自分が仕切っている時はとにかく「受ける」「喜ばれる」ことが最大の目標となります。サークルであれ、同窓会であれ、会社の宴会であれ、家族旅行やデートであっても、とにかく自分が企画した以上は「ちゃんとやる」のは当たり前で、それにひとひねり加えて「面白かった」とか「驚いた」などと言わせてみたいと思ってしまいます。

 ところがこういうある意味「オーバースペック」な企画というのは、時として考えている側ばかりが面白がって暴走し挙げ句に「外す」ことがあります。相手にしてみれば「そこまで望んでいない」とか「ついていけない」とか「ノリが違う」などと感じさせてしまうようです。

 うまくツボにはまればドカーンと大受けして「さすが!」と誉められて喜ばれるんですが、逆に外してダメ出しされた時の悲しさと言ったらありません。なにせ相手にしてみれば単に「ちょっと違うんだよな」と気楽にダメ出ししているのかも知れませんが、企画した方はそのためにかなりのエネルギーを割いています。頭と気と体と時間とお金をフルに使って頑張って、それで受けないどころか文句まで言われたらショックは倍増です。こんなことなら無理せず無難にやっておけば(もしくはそもそも企画しなければ)良かったと、僕もこれまで何回も思いました。

 世の中の大半の人が幹事を嫌がるのは多分こうした経験ゆえだと思います。人のために頑張ってそれで文句を言われたら立つ瀬がありません。最近はデートを仕切れない若い男性が多いと聞きますが、それも似たようなことかも知れません。頑張ってデートプランを立案した男性に容赦ないダメ出しを女性がしたら、そりゃ男性も萎えるというものです。だったら女性に好きなようにやらせて後をついていくだけの方が楽ですから。

 文句を言うなら自分で仕切る、自分でやるのが面倒なら仕切ってくれた人に黙って従う。自分でやらないでワガママばかり言っていると、どんどん自分の周りから仕切ってくれる人は少なくなってしまいます。文句の多い女性は(男性も)モテません。

 もっとも僕はこういう愚痴をこぼしながらも、やはり遊びは自分で仕切りたいです。たとえ文句を言われてダメ出しされても、自分がイニシアティブを握っていた方が絶対に楽しいですから。人に従ってつまらない時間を過ごすのは耐えられないですし、どうしても文句言う奴はもう誘わないで切ってしまえばいいのですから、なんて言うと、結局実は自分が一番ワガママなのかもと思いますけどね。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。