幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月31日 ● カズのJ2デビュー。

 カズこと三浦知良が神戸からJ2の横浜FCに移籍して試合に出場しました。残念ながらゴールをあげることはできませんでしたが、38才にしてまだまだ現役にこだわる姿勢はしっかり伝わってきました。

 年齢的に考えてもカズがいま以上の活躍をするとはあまり考えられません。この先J1のチームからオファーがあるとも思えません。環境的に劣るJ2に身を置いても現役にこだわるカズに「何もそこまでして」と思う人も多いかも知れません。なにせカズは日本サッカー界の大功労者です。今のサッカー人気があるのも、Jリーグ発足時にカズという日本人最大のスターがいたからこそ。長い日本サッカーの歴史を振り返っても、釜本邦茂、カズ、中田英寿が3大スーパースターだと思います。

 プロスポーツのスター選手は引き際が難しいものです。「まだやれる」と思いながらも、自分の作ってきた栄光がかえって重荷となってしまい、とことん引退まであがくことを許されなくなってしまいます。プロ野球でも大相撲でも「引き際の美学」が口やかましく言われ、「晩節を汚す」ような姿を晒すことは厳しく非難されてきました。恐らく「散り際」を大事にする武士道の影響もあるのでしょう。

 もっとも中には江川卓のようにあまりにも早く引退してしまい、かえって「楽な道に逃げやがって」と批判されてしまうような選手も一部にはいますが、これまではカズのようなスーパースターが最後まで現役にしがみつくのはどちらかと言えば批判されてきたものです。

 ところが今回のカズの選択は結構好意的に受け入れられているように感じます。それはやはり野球や相撲という「昔ながら」のスポーツと違い、サッカーが比較的若い世代に受け入れられているスポーツだからか、もしくは日本的な思考よりも世界を基準として考えるスポーツだからかわかりませんが、いずれにしても引き際についての考え方が以前とは変わってきたような気がします。

 僕はアスリートが「できる」という気持ちを持つ限りは現役にこだわる姿勢は立派だし、とことん続けてもらいたいと思っています。なにも若くて勢いのある選手だけが素晴らしいわけではありません。限界を見据えつつも最後まで戦う選手の姿もまたプロであり観客に訴える力があるのです。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。