幹事クリタのコーカイ日誌2005

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月20日 ● 消えた少年U。

 昨晩放送されたドラマ『がんばっていきまっしょい』の第3回。注目はなにより未成年ながら飲酒して路上で騒いだ“少年”Uがどうなったのか、ということ。なにせ問題を起こした時にフジテレビの社員と女子アナと一緒だったことから、フジテレビとしてもドラマの中でどうUを処理するのか難しいところだったと思いますが、何と思い切ったことに完全にドラマからその存在を消し去ってしまっていました。

 ドラマ上の役柄は主人公の少女が憧れる同級生役。もう一人NEWSからは錦戸が幼なじみ役で出ていて、この2人を『ごくせん』の赤西、亀梨に続けてブレイクさせていこうという狙いが見え見えだっただけに、ここでUがすっかり消えてしまったのは何としても不自然でした。

 いきなりその存在を消し去ったことから、昨晩のドラマは辻褄が合わない場面がどうしても出てきてしまいました。主人公たちのライバル校の女子生徒はU演じる「中田くん」と知り合いで、という設定だったのに、彼が出てこないことから完全に説明不足でよくわからない登場の仕方になってしまいました。辛うじて台詞の中でフォローの説明はしていましたが、あれでは何がなんだかという感じ。

 もちろん見ているこちら側もそのあたりの事情を飲み込んだ上で見ているのですから、わからなくてもわかった振りをして見続けるわけですけど、やはりあそこまで不自然に消し去ってしまうよりは、きちんと当初の脚本通りに登場させた上で「この番組は○月△日に収録されたものです」などという言い訳テロップを流した方が良かったのではないかと思います。

 ジャニーズ事務所の強大な力でUは今後も「いなかったこと」にされてしまうのかも知れませんが、せっかく良いドラマを作ろうと頑張っていたスタッフたちにとっては、こんなカタチでの不自然極まりない「改悪」はかなりめげることでしょう。またUがこのまま芸能界から消えてしまったらさすがにそれも惜しいと思います。

 Uが未成年なのに飲酒をしたということは確かに悪いことです。誰でもしているじゃないか、という擁護論はやはりこの際きっちり線を引いておくべきでしょう。ただ殺人を犯したわけでも麻薬や痴漢や強姦をしたわけでもありません。しかも今回は本来なら保護管理すべき大人たちが一緒にいたのですから。

 罪は罪として処分する必要はありますが、その罪の軽重による処分の方法はもう少し一考しても良かったのではないかと思います。ドラマの収録分はそのまま放送し、Uにはボランティア活動でもさせてから復帰させれば良いんじゃないですかね。その方がこのまま「臭いものには蓋」するよりもずっと「教育的」でもありますし。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。