幹事クリタのコーカイ日誌2005

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7月15日 ● スターウォーズ世代のエピソード3。

 いま会社の向かいにある映画館で『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』を上映しているので、昼間に見てきました。最新シネコンで見ればそりゃもう素晴らしい迫力ある映像と音響でたっぷり映画を楽しめることはわかっていますが、どうせ休日にはとてもじゃないけど近づけないほど混雑しているだろうし、一緒に行ってくれる人もいないので、古くても空いていて便利な劇場で見てしまおうと考えたのです。

 しかし中に入ってみたら平日の真っ昼間だというのに、意外や館内は結構人が入っています。もっとガラガラかと予想していたのでさすがに話題の映画は違うなぁと感心。しかも暇な学生が多いかと思ったらおじさんを多数発見。ほとんどが一人で来ていて、いかにも会社を抜け出して見に来ましたという風情。

 スターウォーズシリーズが始まったのは1977年。当時この映画に飛びついた高校生、大学生が今や40代半ばです。日頃は分別ある大人の顔をしていますが、みんなひと皮むけば中身は当時のまんま。特にスターウォーズは自分たちの世代がヒットさせた映画ですから(当時はガキ向けの低俗映画だと大人からは見られていました)エピソード1からファンになったようなケツの青いガキに偉そうに語られたくありません。そんな顔つきをした「スターウォーズ世代」のおじさんたちが目を輝かせてスクリーンを見つめていました。

 映画は僕たちが青春時代に心踊らせた最初のスターウォーズに向けてひたすらストーリーを強引に進めていました。よく言えばパズルのピースを合わせるかのごとく謎が全て解けていくということなのですが、ぶっちゃけ「辻褄あわせ」です。ゴール地点はよく知っている場所で、そこに向けてどうパッチワークを完成させるかという作業をルーカスは懸命にしていたと思います。

 もちろん、そのパッチワーク作業は見事な職人技で、これほど「辻褄あわせ」を面白く見せられたことは記憶にありませんが、では果たしてこれが映画として本当に面白かったのかどうかは微妙なところです。だって僕たちにとってこれはまだプロローグであり、実は映画はこれから始まるのですから。

 壮大な予告編を映画として語るべきなのかどうか、と悩むあたりが「スターウォーズ世代」のおじさんたる所以なのです。


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