幹事クリタのコーカイ日誌2005

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7月8日 ● 目指せトヨタ五輪。

 2012年の五輪は激戦の末にロンドンに決まりました。本命パリの他にニューヨーク、モスクワ、マドリードと世界に冠たる大都市の揃い踏みの中で勝ったのですからイギリス国民の喜びも理解できます。しかも3度目の開催はロンドンが初めて。まさに「大英帝国」の威信が甦った気分かも。もっとも、直後の爆破テロで冷や水をかけられた思いをしていることでしょうけれど、あれは五輪はおまけで基本はサミット狙いだろうし。

 負けたパリですが、シラク大統領が「あんなまずい料理を作る国民は信頼できない」と放言したのが影響したんじゃないかとか言われていますが、まあそれはフランスとイギリスならではのジョークという気もします。IOCでのロビー活動はそんな単純なものではないでしょう。

 さて、五輪招致合戦と言えば、名古屋は1988年五輪の招致に失敗し未だにそのトラウマを抱えて生きているわけですが(今開催中の愛知万博だって名古屋五輪失敗が元になっているわけですから)、なんとJOCは2020年五輪を日本に招致しようと、いま立候補する都市を募集しているそうです。

 これは名古屋にとって捲土重来のチャンスです。万博を成功させ(ってまだ途中ですけど)、名古屋が元気と言われている今こそ、再び五輪に挑む時。改めて立候補して、さらに名古屋を活性化させましょう、って思いましたが、あの苦い経験を経て再び名古屋が五輪開催に立候補するかどうか。市民は「もうええがね、まあちっと静かに暮らそまい」と思ってそうな気もするし、ケチな名古屋財界は「勝てるかどうかもわからんのに金はだせんがね」と言いそうです。

 で、ここは代打を立てましょう。豊田市が立候補するのです。豊田はもちろんご存知の通り名古屋の東にあるトヨタ自動車のお膝元であり、その名前は「ナゴヤ」よりもはるかに世界に通用する知名度の高さを誇っています(と言うか、ナゴヤはトヨタの隣町だと説明しなければならないほどです)。

 しかも有利なのは知名度の高さだけではありません。何より『トヨタ五輪』となればトヨタ自動車にとってこれほど宣伝効果抜群のイベントは考えられません。サッカーのトヨタカップもなくなったことですし、トヨタとしては全面的に五輪をバックアップする、というよりはトヨタが主催で五輪を開催してくれることでしょう。アトランタ五輪をコカコーラが買ったと言われたように、トヨタ五輪もお金については全く心配いりません。

 もちろん経団連の会長はトヨタで押さえているのですから、東京の財界も政界も全面協力を惜しみません。トヨタ自動車の誇る海外ネットワークは招致のための情報収集、ロビー活動にも役立つことでしょう。アジアやアフリカ諸国とトヨタの結びつきはかなり強固なものがありますから票集めは心強いです。

 豊田市は平成の大合併で周辺町村を飲み込んでかなり広域な都市になりましたから、五輪施設を建設する土地はあり余っています。吸収した各町村に五輪施設を建設することで、その地域に核を作っていき交通機関や道路を整備し、豊田市の均衡の取れた発展に役立つことができます。

 すでに中部国際空港が完成し、愛知万博で豊田への道路網などもかなり充実していますが、もちろんトヨタはけち臭いことを言わずにさらにガンガンといろいろな施設を作ってくれることでしょう。とにかく年間の利益が1兆円超の企業です。何を恐れることがありましょうや。

 人口わずか40万人ながら、その存在感と知名度、そして財力は政令指定都市にも負けない豊田市。ここで五輪を開催すれば、いよいよGM、フォードを抜き去って世界ナンバーワン自動車メーカーに飛躍する契機になると思います(と言うか、2020年にはもう世界一の可能性十分ですが)。このアイデア、すでにトヨタ自動車社内で検討されていたりしないのかなぁ?もしまだならぜひ誰か提案してください。僕のアイデア料はセルシオ1台で結構ですから。


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