幹事クリタのコーカイ日誌2005

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7月5日 ● 『スローダンス』第1回。

 この夏の連ドラの中で唯一(?)とも言えるオリジナル企画の王道ラブストーリー『スローダンス』が始まりました。なにせ月9、しかも主演に妻夫木聡、深津絵里、広末涼子、藤木直人と揃えているのですから、これで視聴率が取れないとフジテレビも困ることでしょう。

 ストーリーは教習所の教官をしているが、映画監督の夢を捨てきれない男(妻夫木)と、アパレルショップ店長(深津)の恋物語。本来なら年齢的には妻夫木-広末、藤木-深津となるところですが、そうはしないところが最近のラブストーリーです。

 春ドラマでも『Anego』『曲がり角の彼女』と30代負け犬OLと20代の優しい二枚目男の恋愛が受けたように、このドラマもまた同じパターン。要は今やドラマを見るコアな層は30代独身OLだとテレビ局は踏んでいるのです。その彼女たちに夢を見せるための相手は、年齢の釣り合った大人の男にするとみな結婚しているわけですから、必然的に年下男にならざるを得ないわけです。

 そして妻夫木聡ほどこういう優しいのか優柔不断なのかわからないような今どきの男の子役をやらせたら右に出る者はいません。どんな役でもこなしてしまう懐の深い深津絵里との組み合わせはまさに盤石です。

 しかも主題歌は福山雅治、演出には『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『ロングバケーション』『ひとつ屋根の下』などの永山耕三、 『ショムニ』『空から降る一億の星』『僕と彼女と彼女の生きる道』『エンジン』の平野眞とヒットメーカーをあてているのですから、面白くないわけがありません。

 と、言い切ってしまいたいところでしたが、第1回を見た限りでは「まあまあ」以上ではありませんでした。なぜか?脚本が弱いのです。ストーリーの展開に驚きがない割には無理があり、リアリティもなければ荒唐無稽の面白さもない。台詞回しも北川悦吏子あたりの真似のようです。この脚本で「まあまあ」にまで底上げしているのは演出家と深津絵里の力技だとさえ思います。

 ところで別の意味で注目は広末涼子の復帰とフジのお天気お姉さん小林麻央の起用ですが、広末はまだ無難にこなしているという感じ。さすがにかつての輝きと美しさは衰えた感じはしますが、「ヒロスエ」というブランドはまだ威力あり。小林麻央は話題作り以外のなにものでもないですね。学芸会以下の演技はかえって新鮮とも言えます。怖いモノ見たさでもう少し出番が増えたら面白いかも。


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