幹事クリタのコーカイ日誌2005

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6月15日 ● 貴乃花とマイケル。

 若貴兄弟の確執もいよいよ極まってきて、芸能マスコミは大喜び、暇な主婦や年寄りも目が釘付けのようです。まあ僕はこの兄弟がどう争おうが何の関係もないし、それで自分の世界がどうなるとも思いませんが、あまりにもベタな「骨肉の争い」に誰かシナリオライターが裏で下手な脚本を書いているのではないかと疑ってしまいます。

 こういう下世話で興味だけ惹いて、でも実はどうでも良い話題で世間の耳目を集めている間に、小泉がもっと大事なことから国民の目を逸らしているのではないかとか。もしくは人気低迷中の相撲協会が最近あまりにも話題に乏しいので、とにかくスキャンダルからでも注目を集めてこようと画策しているとか。実際、先月の5月場所なんて誰も見ていなかったんじゃないかというくらい、話題に乏しい場所でしたからね。

 で、東に若貴あれば西にマイケルあり。マイケル・ジャクソンが裁判で10件全て無罪判決。ネバーランドは守られたわけです。まあアメリカのこういった裁判は、弁護士の腕次第のところがあるようですから、無罪判決だったからと言って本当にマイケルが無罪なのかは簡単には信用できません。きっと弁護士は儲かったんだろうなぁ、というのが素直な感想。これをきっかけにマイケルの歌がまた1980年代のようにヒットするということもないでしょうしね。

 それにしても貴乃花とマイケル。何か共通した匂いがします。子どもの頃から世間の注目を集め、若くして天才と呼ばれ頂点を極めてしまった二人。家族が有名人一家なのも同じですし、あまりの自分の人気に、自分自身を支えられず何かに縋ろうとしているのも似ています。要は「目がいっちゃってる」感じ。とにかく普通じゃないことだけは確か。

 そんな二人だけに生き方は不器用そうだし、周囲の人間にも恵まれず孤立している雰囲気も一緒。相撲や音楽で若き天才ぶりを発揮していれば済んでいた時代は過ぎ去り、今は「大人」としての振る舞いを求められているのに、そんな訓練を受けていないのだからどこかで失敗をしてしまうし、またハイエナのようなマスコミがそれを待っているので、余計に本人はエキセントリックになっていってしまいます。

 「天才の光と影」は昔から世間が大好きなネタ。自らそこに墓穴を掘って突っ込んでいく二人を見ていると、ちょっとせつなく哀しくなります。


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