幹事クリタのコーカイ日誌2005

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5月31日 ● 偏在するテニス人口。

 ひるがの高原のテニス大会でつくづく感じたのが、テニス愛好家というか、テニスバカは随分平均年齢が高いなということ。ひるがの参加者に20代とおぼしき男女は少なく、中心は30代〜40代。50代以上の人も結構見受けられました。1980年頃のテニスブームからテニスを始めた僕のような世代が未だにはまっているということでしょう。

 目を転じてテニススクールの状況を見ると、こちらはジュニアが大盛況。僕の周りでも子どもがテニススクールに通っているという家庭が結構あります。もちろんきっかけはマンガ「テニスの王子様」ですが、もうひとつの理由は今の子どもたちの親世代が昔テニスに馴染んだ世代だということも大きいと思います。

 団塊世代と団塊ジュニアのように、今のテニス人口の中心になっているのは、僕たち世代とその子ども世代。大学生は猫も杓子もテニスウェアを着てラケットを小脇にかかえてキャンパスを歩いていたあの頃の気分が抜けきっていないのです。

 ただ心配なのは、中抜けしている今の20代。この年代でテニスをしているのは、学生時代に部活でハードにテニスをしていた連中が中心。昔はその周辺に山のようにいたテニスサークルやテニススクールでテニスを覚えたという人間が、今はとてもボリュームが小さいのです。

 体育会系に比べサークル系の良いところは、僕たちのようにいつまでもテニスにはまる人が多いこと。体育会系は学生時代にテニスを「やり尽くした」感があるようで、燃え尽き症候群になってしまってラケットを握らなくなっている人が多いのです。それに比べてサークル系は「まだまだ」と思っているので、社会人になっても結婚して子どもが生まれても、相変わらずテニスは熱心に続けます。テニス界にとって大事な「お客様」になる可能性が高いのです。

 僕たち世代も加齢とともに少しずつテニスバカから脱落しつつあります。体力面、健康面、仕事面、家庭面、経済面、種々な理由によりテニスを続けられなくなっていくのです。ところがそれを補う次の世代のボリュームが小さいというのは、さまざまなテニス事業が逼迫するということです。いま大ブームの真っ最中でたくさんいるジュニア世代も、この先ずっとテニスを続けてくれるかどうかはわかりません。小さい頃からやっているだけにますます「バーンアウト」する心配があるからです。

 だから、もっと20代の女性にテニスをして欲しいですね。そうすれば、それにつられて男どももテニスを始めることでしょうから。テニス人口を増やすには、まず若い女の子を引き込むこと。そのためにはシャラポワだけではなく、男子テニスプレーヤーにも「ヨンさま」的アイドルプレーヤーが現れると効果的なんですけどねぇ。


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