幹事クリタのコーカイ日誌2005

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5月25日 ● 杉山愛は限界か。

 昨日に続いて全仏オープンテニスの話。日本期待の浅越しのぶが見事に初戦を突破したのに対し、もう一人の日本のエース杉山愛は1回戦で破れてしまいました。今年は足の故障から杉山本来のパフォーマンスを発揮できず苦戦続き、と報道されてきていますが、昨日の試合を見ている限り、故障よりも本人の限界が近づいてきているのではないかと思ってしまいました。

 試合は第1セットを取られた杉山が苦戦しながら第2セットを取り返し、第3セットは当初0-4と大きくリードされながら粘って盛り返していきます。途中からかなり杉山の動きが良くなり、この調子なら逆転勝ちもあるかと思われたのですが、結局押し切られてしまいました。

 問題は杉山が後半かなり素晴らしいテニスを見せていたこと。だったら負けても収穫があって良かったじゃないか、という風にも解釈できますが、僕はテレビで観戦していて、これだけのパフォーマンスを発揮しながらも勝てないあたりに、逆に杉山の限界を感じてしまいました。

 杉山は今大会でグランドスラム45回連続出場と参加選手中最多経験を誇ります。今や日本だけではなく世界的に見ても大ベテランに属する選手になってしまいました。逆に言えば、それだけ長年の疲労も蓄積されているということだし、どんどんパワー化する流れにどこまで立ち向かえるかも不安です。

 杉山、浅越の下には森上亜希子、そしてその下には中村藍子、その下に不田涼子、そしてまだ中学を卒業したばかりでプロ宣言した森田あゆみと、日本の女子テニスは次々と世代ごとにエースを育ててきました。杉山にはそんな彼女たちの目標として、そして時には立ちふさがる壁となって、少しでも長く頑張って欲しいと願っています。


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