幹事クリタのコーカイ日誌2005

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5月19日 ● 二塁打王立浪。

 連日の中日ネタで興味のない人には申し訳ないですが、立浪和義がとうとう通算二塁打数で日本タイ記録の449本をマークしました。しかもその二塁打が貴重な追加点を挙げるタイムリーだったわけで、さすがに勝負強い立浪らしい記録の作り方でした。

 通算二塁打記録というのはこれまで阪急の福本豊が持っていました。福本と言えば盗塁ですが、実は盗塁だけではなく二塁打と三塁打の通算記録も持っていて、この「三冠王」は当分破られそうにないなと思われていたものです。

 ところが立浪は毎年毎年コツコツと数字を積み上げて、とうとうこの記録に追いついてしまいました。一般に二塁打というのは、単打を足で稼いで二塁打にしてしまう福本タイプよりも、強い当たりがラインドライブがかかって外野の間を抜ける中距離打者タイプが多いと思います。実際ランキング上位を見ても、1位の福本以外は山内一弘、王貞治、張本勲、長島茂雄、榎本喜八、川上哲治と、みな強打者ではありますが、王を除けばホームランバッターというよりは中距離打者タイプです。

 ところが立浪はどちらのタイプでもありません。足がそれほど速いわけでもないし、かと言って「強打者」でもありません。それなのに居並ぶ猛者を乗り越えて日本記録までたどり着いたところに立浪の凄さがあります。

 二塁打だけではなく、立浪は安打もコツコツと積み重ねています。現時点ですでに通算2262本はもちろん現役1位、歴代で15位。間もなく高木守道の2274本を追い越して中日球団史上歴代1位になることは間違いありません。今シーズン中にあと100本は上積みするでしょうから、“打撃の神様”川上哲治の2351本、そして現監督である落合博満の2371本を超えることも可能です。落合を超えれば歴代9位です。

 さらに来年もきちんとシーズン通じて打てば長島も超えて史上7人目の通算2500安打達成。再来年も同じくらい頑張れば、張本、野村、王に続く歴代4位までいけます。今年でまだ35才の立浪が、もし40才になるまであと5年、年平均130安打以上を続けられれば史上2人目の通算3000安打すら視野に入ってくるわけです。もちろん、その頃には二塁打も500本を超えて600本を目指しているかも知れません。

 清原・桑田のPL学園での2年後輩で、KKコンビも果たせなかった春夏連覇を達成した最強PL学園の主将。中日に入ってからも高卒ルーキーでレギュラーを獲得した後、一度としてその座を降りることもなく着実に実績を積み重ねてきた野球の天才。できたら引退までに首位打者を一度取らせてやりたいものですが、果たしてそのチャンスは巡ってくることでしょうか。


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