幹事クリタのコーカイ日誌2005

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4月28日 ● ドラマ三題。

 月曜日の『エンジン』、火曜日の『離婚弁護士2』『曲がり角の彼女』の3本のドラマの第2回を見ましたが、完全に僕の中では明暗分かれてしまいました。もちろんこの「コーカイ日誌」ご愛読の方ならおわかりの通りで、月曜日は×で火曜日は2本とも○です。

 『エンジン』はとにかく最初の10分で完全にイヤになりました。キムタクの相変わらずの「オレ様」ぶりも飽き飽きでしたが、何より小雪がダメ。ああいう一生懸命で善意の塊でしかも全然わかっていない鈍感な女って、一番嫌いです。で、それがまだ若くて可愛らしい女優が演じているのなら「仕方ないな」と思えるのですが、小雪では「いい年してなんだこいつ」と嫌悪感が増すばかり。演じているだけの小雪のせいではないのだけれど、見続けたら小雪が嫌いになりそうな感じです。

 それと、このドラマはキムタクがレーサーである必然性が全然感じられないんですけど。子どもたちとの絡みさえ見せておけばいいのに、レーサーのシーンは余計です。結局単に「カッコイイ」キムタクを見せたいためだけ?やっぱりキムタクのプロモーションドラマなんでしょうか。

 『離婚弁護士2』は天海祐希のコメディエンヌぶりがますます冴えてきていて、彼女ひとりで十分番組を支えていける感じ。と言うか、新キャラがうまく絡んでいなくて、戸田恵子は少々熱演し過ぎで浮いているし、瀬戸朝香は無理に「できる女」を気取っている感じがありありで力不足。それに比べてやはり津川雅彦は老練です。

 それと毎回のゲストがツボにはまっています。第1回の内山理名も良かったですが、今週の乙葉、高橋ひとみ、古田新太というトリオも秀逸でした。最低な不倫男ぶりを演じた古田の徹底した最低っぷりがあってこそ最後の女性陣連合の逆転劇が決まるわけですが、古田らしい味合いでうまく収めてくれました。

 『曲がり角の彼女』はコメディならではの会話のテンポの良さが全て。内容自体はさほど目新しいわけではなく、たくさん出てくるキャラクターたちも類型的なのですが、演出が良いので脚本の粗が目立ちません。特に釈由美子が素晴らしい。いつの間にここまで成長したのかと感心してしまいます。

 あと個人的には伊原剛志が二重丸。不倫男の役でこれほど飄々とした良い雰囲気を醸し出している俳優はあまり見たことがありません。余裕があってユーモアがあって優しさがあって、結構真剣に稲森いずみのことを愛しているようだし、そのくせちゃんと引くべきところは心得ていて彼女のことを見守っているし、本当に理想的な大人の男。こんな相手がいるのなら、どうして稲森いずみは結婚を焦る必要があるのかと思ってしまうくらいです。不毛な結婚生活よりもはるかに充実していて恵まれています。

 『離婚弁護士2』の古田新太の最低不倫男ぶりを見た後だっただけに、余計に良く見えたという点は割り引いても、伊原の好演は評価して良いのではと思います。いや、別に『曲がり角の彼女』は不倫ドラマではないんですけどね。男の出番の少ないドラマだけに、彼が出てくるとピシッと締まるというか、画面が落ち着く感じがして良いんですよ。


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